児島地域 (岡山市)

児島地域の概要

岡山県岡山市の南端にある児島地域は、児島半島の北岸に位置しています。この地域は、かつて児島郡甲浦村と小串村に相当し、現在は甲浦学区と小串学区が含まれています。岡山市では「児島」の名を使用していますが、この呼称は通常倉敷市の児島を指すため、地元住民の間ではあまり使われません。

地域の人口は約6300人で、岡山市内では支所・地域センター管内別では建部地域に次いで少なく、特に小串学区では過疎化が進行中です。一方で、甲浦学区は人口が増加しています。

自然と環境

児島地域は、玉野市との境界に八丈岩山、貝殻山、長谷峠、東光寺山が連なる美しい山々に囲まれています。最も高い金甲山にはテレビ送信所も設置されています。1956年、児島半島東部が瀬戸内海国立公園に編入されたのを機に、地域名は「光南台」となり、甲浦・小串小学校の卒業生が進学する甲浦中学校も改称されました。

北側には児島湾と、それに伴って作られた児島湖が広がります。児島湾締切堤防有料道路が開通するまでは、岡山市街地への接続道路が存在しませんでした。後に、この堤防の無料化や大型車も通れる児島湾大橋の完成により、交通が著しく改善されました。

歴史

児島地域の歴史は1952年に始まります。この年に甲浦村が岡山市に編入され、1954年には小串村も同様に編入されました。1958年には「光南台」の名称が決定し、翌年には児島湾締切堤防が完成しました。1961年にはこの堤防の有料道路が供用開始され、1964年には岡山県運転免許試験場が開設されます。その後、1974年には児島湾締切堤防が無料化され、1983年には児島湾大橋が開通，さらに2004年には児島出張所が児島支所に格上げされました。2009年には岡山市が政令指定都市に移行し、この地域は南区となりました。

行政機関

児島地域の行政は、岡山市南区役所の出先機関である児島地域センターによって行われています。このセンターは北浦に位置し、旧甲浦村役場の建物が使用されています。甲浦村が岡山市と合併した際に岡山市役所児島支所として設立され、その後の組織改革を経て、再び児島支所に格上げされました。その後も、地域住民の要望に応じた形で組織の整備が行われてきました。

教育と交通

教育機関としては、岡山市立甲浦小学校、岡山市立小串小学校、岡山市立光南台中学校があります。交通面では、地域内には鉄道が通っておらず、高速道路や一般国道も存在しませんが、県道が複数整備されています。特に、岡山県道45号岡山玉野線や岡山県道74号倉敷飽浦線は地域内の重要な交通路です。

名所・旧跡

児島地域には金甲山や貝殻山といった自然名所の他にも、歴史的な遺跡として八幡大塚2号墳や素盞嗚神社（飽浦稲荷宮）もあります。これらのスポットは地域の歴史や文化を知る上で訪れる価値があります。地域の自然や歴史、交通の改善と共に、児島地域は今後も発展していくことでしょう。

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