児神社 (小牧市)

児神社（ちごじんじゃ）

愛知県小牧市にある児神社は、まさに地域の人々に愛される神社です。この神社は小牧市の東側、豊かな自然に囲まれた山中に位置しており、美しい景観と共に歴史的な背景を持っています。「兒神社」とも表記されるこの神社は、特に子供の神を祀っていることで知られ、子宝に恵まれることや妊婦の安全な過ごし方を願う方々に多くの信仰を受けています。また、参道には約100本の桜が植えられており、春になると見事な花を咲かせ、多くの人々に親しまれる桜の名所とされています。

歴史

この神社の歴史は古く、由緒には興味深い物語が伝わっています。かつて、現在の児神社の近くに存在した正福寺が焼き討ちにより破壊され、悲劇的に2人の稚児、つまり子供の修行僧が亡くなりました。その後、近衛天皇が不治の病にかかり、夜になると妖怪のようなものが現れるという現象に悩まされるようになりました。そこで、陰陽師の安部清業がこの異変の原因を占うと、「稚児の霊を慰めることが望ましい」という結論が得られました。この霊を弔うために、鷹司友行朝臣が神社を建立したと伝えられています。なお、正福寺はその後衰退し、現在では当時の礎石が残っているのみです。

年表

• - 1152年（仁平2年）：正福寺が焼き討ちにあう。
• - 1155年（久寿2年）：児神社が創建される。
• - 1967年（昭和42年）：小牧さくらの会によって、参道に桜が植樹される。

祭神

児神社の祭神には、正福寺の焼き討ちによって亡くなった2人の稚児が祀られています。1人は「多聞童子」（たもんどうじ）、もう1人は「善玉童子」（ぜんだまどうじ）と呼ばれており、それぞれの名前には由来があることがわかります。

アクセス

児神社へのアクセスは、こまき巡回バス（こまくる）を利用するのが便利です。「児神社前」停留所で下車し、徒歩で約20分程の距離に位置します。山の中を歩く道のりは、四季折々の自然を楽しむ良い機会ともなります。

まとめ

児神社は子育てや安産を祈る信仰の場であると同時に、春には美しい桜が咲き誇る名所でもあります。訪れることで歴史を感じながら、自然の美しさに癒されることができるこの神社は、多くの人々にとって心の拠り所となっています。

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