入来院定経

入来院定経（いりきいん さだつね）は、江戸時代後期の薩摩藩士であり、薩摩入来領主、入来院氏の27代当主として知られています。

生涯

寛政5年（1793年）7月26日、定経は重富島津家の島津周防忠救の三男として誕生しました。しかし、三男であったため、島津氏を名乗ることは許されず、当初は「勝山氏」を称していました。その後、寛政12年（1800年）に、入来院定矩が死去したため、その養子となり入来院家の家督を相続することになりました。

文化8年（1811年）には、南林寺の火消役を務めました。文化11年（1814年）には、小笠原長富の娘を娶り、文化13年（1816年）には当番頭に就任しました。同年には、山田の地頭職も兼務しています。

文政2年（1819年）には、四番小番頭に任命されました。その後、文政6年（1823年）に地頭職を辞任しています。天保7年（1837年）には、隠居し、家督を嫡男である定極に譲りました。

嘉永4年（1851年）8月20日、定経は59歳でその生涯を閉じました。

入来院氏について

入来院氏は、薩摩国入来院を領した一族で、代々薩摩藩に仕えていました。定経は、その27代目の当主として、入来院家の歴史を繋ぐ重要な役割を担いました。彼の時代は、江戸時代後期であり、社会が大きく変動する時期でした。定経は、その中で入来院家の維持と発展に尽力したと考えられます。

参考文献

* 「入来村史」

この文献は、入来院定経の生涯や入来院氏に関する情報を知る上で重要な資料の一つです。

もう一度検索