入来院規重

入来院規重（いりきいん のりしげ）は、江戸時代中期に活躍した薩摩藩の武士であり、薩摩入来領の領主である入来院家の21代目当主です。

生い立ちと家督相続

規重は、天和2年（1682年）に都城島津家の島津久理の次男として誕生しました。元禄11年（1698年）、入来院家の先代当主であった入来院重堅が実家の日置島津家に戻ったため、翌年の元禄12年（1699年）1月22日、藩主である島津綱貴の命により、入来院家を相続することとなりました。この時、規重は又兵衛規重と名乗るようになりました。

藩士としての活動

家督を継いだ直後の同年3月には、規重は三番組御番頭という役職に任命されました。これは藩の重要な役職であり、規重が藩から期待されていたことが伺えます。

突然の死

しかし、規重は就任から間もない同年11月23日に、疱瘡（天然痘）により急逝しました。享年18歳という若さでした。その遺体は実家である都城に運ばれ、隆祥寺に葬られました。

家督のその後

規重の死後、入来院家の家督は、島津光久の十七男（規重の叔父にあたる）である虎助（後の重矩）が養子として迎えられ、相続することとなりました。

まとめ

入来院規重は、若くして入来院家の当主となり、藩の要職にも就きましたが、病により短命に終わった人物です。彼の短い生涯は、当時の武士の生活や、家督相続の複雑さを物語っています。

参考文献

* 『入来村史』

もう一度検索