入江岡駅

入江岡駅

静岡県静岡市清水区浜田町に位置する、静岡鉄道静岡清水線にある入江岡駅。本記事では、その歴史、構造、利用状況、周辺環境、そしてメディアにおける描写などについて詳細に解説します。

歴史

入江岡駅は1908年（明治41年）12月9日、「入江町駅」として開業しました。その後、1934年（昭和9年）に路線経路変更が行われ、現在の「入江岡駅」に改称・移転しました。正確には改称移動なのか、廃駅後の新設なのかは記録が不明瞭です。長い歴史の中で、地域住民の足として重要な役割を果たしてきました。

駅構造

地上駅で、島式ホーム1面2線を有しています。JR東海道本線と並走していますが、JRの駅はありません。小さな駅舎は、県道跨線橋の途中にあり、階段でホームへアクセスする構造です。自動改札機が1台、自動券売機が1台設置されています。かつては汲み取り式のトイレがありましたが、2011年頃に閉鎖されました。桜橋駅寄りには非常用の上下渡り線も存在します。簡素ながらも機能的な駅舎は、周辺の街並みに溶け込むように佇んでいます。

利用状況

2019年度の一日平均乗車人員は372人、降車人員は358人でした。静岡清水線全15駅の中で最も少ない乗降人員数です。近年は、乗降人員数の減少傾向が続いています。これは、駅周辺の地域特性や交通事情の変化など、様々な要因が複雑に絡み合っていると考えられます。

駅周辺

駅周辺は建物が密集しており、商店や診療所などが立ち並びます。隣駅である桜橋駅までは約300メートルと非常に近接しています。生活に密着した環境で、地域住民にとって便利な立地となっています。

具体的には、淡島神社、浜田公民館、静岡市立清水浜田小学校、しずてつストア入江店などがあります。これらの施設の存在は、駅周辺の生活利便性を高めています。

メディアにおける描写

入江岡駅は、メディアにも登場しています。

ちびまる子ちゃん: アニメ「ちびまる子ちゃん」では、駅周辺が舞台として描かれ、作品内では「清水駅」として登場しました。まる子ちゃんが当駅から新静岡駅まで乗車するシーンがあります。かつては、作者であるさくらももこさんの実家が駅周辺にありましたが、後に転居されました。
花ひらく娘たち: 1969年の日活映画「花ひらく娘たち」では、駅周辺の街並みが舞台となっています。杉良太郎さん、川口晶さん、浜田光夫さんらが駅前で演技をするシーンがあります。

これらの作品を通して、入江岡駅周辺の風景や、昭和から平成にかけての地域社会の様子を垣間見ることができます。

隣の駅

まとめ

入江岡駅は、歴史と人々の生活が深く結びついた駅です。静かな佇まいとは裏腹に、地域社会の中心として重要な役割を担い、メディアにも登場するなど、その存在感は揺るぎないものがあります。今後も、地域住民の生活を支え続ける存在であり続けるでしょう。

もう一度検索