全九州大学野球選手権大会

全九州大学野球選手権大会

全九州大学野球選手権大会は、毎年秋に開催され、明治神宮野球大会の九州・沖縄地区代表を決定する重要な大会です。1994年に始まり、2022年までは「ユニバーシアード大会記念九州大学野球選手権大会」という名称でした。福岡六大学、九州六大学、九州地区の三連盟から上位校が出場し、優勝校が神宮大会への切符を手にします。

大会創設と代表枠の歴史

九州・沖縄地区の神宮大会代表枠は、本大会創設以前にも様々な形を取っていましたが、1994年に選手権大会が創設され、現在の代表決定システムが確立されました。特に2000年以降は、福岡六大学、九州六大学、九州地区の三連盟が参加し、地域最強の座を争っています。

大会方式（2024年基準）

大会方式は、2024年（第31回大会）を例にすると、福岡六大学、九州六大学の秋季リーグ優勝チームと、九州地区大学野球連盟の北部・南部地区それぞれの優勝チーム、計4チームが出場します。大会はトーナメント方式で行われ、一部チームにはシードが与えられます。

シード校は、福岡六大学優勝、九州六大学優勝、そして九州地区北部・南部優勝校による対戦の勝者の計3チームが準決勝からのシードとなります。九州地区優勝決定戦の敗者は、予選トーナメントの4回戦からのシードとなります。

予選トーナメントでは、シードされていないチームから勝ち上がった1チームと、九州地区優勝決定戦敗者が4回戦で対戦し、決勝トーナメント進出校が決まります。予選は主に福岡工業大学グラウンドや雁の巣球場で行われ、7回または8回に7点差以上でコールドゲームが適用されます。

決勝トーナメントは準決勝・決勝で行われ、準決勝シードの3チームと予選突破チームの計4チームが対戦します。準決勝と決勝は福岡ドーム（みずほPayPayドーム福岡）で開催され、コールドゲームは採用されません。また、大会を通じて指名打者制度が使用可能です。

主な記録

この大会の記録としては、2024年大会終了時点で、大学別では以下のようになっています。

九州産業大学: 10回
九州共立大学: 8回
九州国際大学: 5回
福岡大学: 5回
日本文理大学: 2回
東海大学九州キャンパス（旧：九州東海大学）: 1回

連盟別に見ると、福岡六大学野球連盟が18回と最も多く、九州六大学野球連盟が10回、九州地区大学野球連盟が3回優勝しています。

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