全国キャンディーズ連盟
全国キャンディーズ連盟（ぜんこくキャンディーズれんめい）は、かつて人気を博したアイドルグループ、キャンディーズを応援するために組織されたファン団体です。一般に「全キャン連」の略称で知られています。
その起源は、1975年10月に蔵前国技館で開催された「キャンディーズ10000人カーニバル」を企画・運営した実行委員会にあるとされています。この実行委員会が母体となり、1976年にはファンクラブ会報における呼びかけをきっかけに、「全国大学生キャンディーズ連盟」として発足したと推測されています。その後、組織はさらに発展し、「全国キャンディーズ連盟」として活動を広げていきました。
全キャン連の構成メンバーについては、渡辺プロダクション友の会が運営するキャンディーズファンクラブの各支部会員に加え、非会員のファンも含まれていました。キャンディーズのファンクラブは、1974年春に東京支部が結成された当時は約500人規模でしたが、1975年のヒット曲「年下の男の子」を機に会員が急増し、東京支部は関東支部と改称して独自の会報「キャンディーズ タイムス」を発行するなど、活動が活発化していました。
また、全キャン連とは別に、全国規模で活動する私設のファン団体「スーパーキャンディーズ」が存在しました。彼らの一部には、公式ファンクラブに対して対抗意識を持つ者もおり、キャンディーズの移動車両をバイクで追跡するなど、一部に過激な行動が見られたため、ファンクラブ側からは問題視されていました。しかし、全キャン連はスーパーキャンディーズを排除する姿勢をとらず、むしろ好意的に受け入れ、紆余曲折を経て実質的に組織内に取り込む形となりました。一部には学生運動の経験者が流入したという説も存在しましたが、当時を知る多くのファンは、活動に特定の政治色や武闘派的な雰囲気は微塵も感じられなかったと証言しています。
1977年7月17日、日比谷野外音楽堂でのコンサート中にキャンディーズが突如解散を発表すると、ファンには大きな衝撃が走りました。当初の発表は9月の解散でしたが、関係者との話し合いの結果、翌1978年4月に延期されることになりました。全キャン連のメンバーは、キャンディーズ自身の意思を尊重し、解散という選択を支持。最後のツアー「ありがとうカーニバル」を成功させるため、全国のファンを統括する組織「キャンディーズ・カンパニー」を立ち上げ、精力的な活動を展開しました。渋谷区道玄坂に拠点を置いたこの組織のスタッフは、解散後に映像制作会社「ギャラクシー」を設立し、フィルムコンサートの開催や関連ビデオ・DVDの制作を手がけました。
そして1978年4月4日、後楽園球場で行われた「ファイナルカーニバル」をもって、キャンディーズはその約5年半の活動に幕を閉じ、解散しました。全キャン連もこれに伴い、事実上活動を停止しました。
キャンディーズ解散から30年の時を経た2008年4月4日、かつてファイナルカーニバルが行われた後楽園球場の跡地に建つJCBホールにて、「全国キャンディーズ連盟2008大同窓会 CANDIES CHARITY CARNIVAL」と銘打たれた記念イベントが開催されました。このフィルムコンサートには約2000人のファンが集結し、往時を懐かしみました。キャンディーズ元マネージャーの大里洋吉氏（当時アミューズ会長）の協力のもと実現したこのイベントでは、MMPによる生演奏とスクリーン映像をシンクロさせる演出なども行われました。
このイベントを契機に、有志によって全キャン連のウェブサイトが開設され、ファンの交流が再開されました。翌2009年4月4日には新宿のロフトプラスワンで「キャンディーズナイト2009」が開催されるなど、活動が続きます。その後、組織は「日本キャンディーズ協会」へと発展し、現在に至っています。2024年2月時点では、著述家・編集者の石黒謙吾氏が全キャン連および全ラン連（全国伊藤蘭連盟）の代表を務めています。
復活後の活動としては、2011年4月21日に逝去されたメンバー、田中好子さんの葬儀・告別式（2011年4月25日、青山葬儀所）に多くのファンが集まり、出棺の際に青い紙テープを投げて見送ったことが報じられました。また、2023年12月31日に放送された第74回NHK紅白歌合戦では、キャンディーズ時代以来46年ぶりに出場した伊藤蘭さんを応援するため、全キャン連のメンバー150名以上が会場に駆けつけ、コールや紙テープ投げを披露して大きな話題となりました。
このように、全キャン連はキャンディーズの活動期に熱狂的なファン活動を展開し、解散後は一時姿を消しましたが、30年後の「復活」を経て、現在は日本キャンディーズ協会として形を変えながらも、キャンディーズを愛する人々にとって、時代を超えた交流と絆の場を提供し続けています。
その起源は、1975年10月に蔵前国技館で開催された「キャンディーズ10000人カーニバル」を企画・運営した実行委員会にあるとされています。この実行委員会が母体となり、1976年にはファンクラブ会報における呼びかけをきっかけに、「全国大学生キャンディーズ連盟」として発足したと推測されています。その後、組織はさらに発展し、「全国キャンディーズ連盟」として活動を広げていきました。
全キャン連の構成メンバーについては、渡辺プロダクション友の会が運営するキャンディーズファンクラブの各支部会員に加え、非会員のファンも含まれていました。キャンディーズのファンクラブは、1974年春に東京支部が結成された当時は約500人規模でしたが、1975年のヒット曲「年下の男の子」を機に会員が急増し、東京支部は関東支部と改称して独自の会報「キャンディーズ タイムス」を発行するなど、活動が活発化していました。
また、全キャン連とは別に、全国規模で活動する私設のファン団体「スーパーキャンディーズ」が存在しました。彼らの一部には、公式ファンクラブに対して対抗意識を持つ者もおり、キャンディーズの移動車両をバイクで追跡するなど、一部に過激な行動が見られたため、ファンクラブ側からは問題視されていました。しかし、全キャン連はスーパーキャンディーズを排除する姿勢をとらず、むしろ好意的に受け入れ、紆余曲折を経て実質的に組織内に取り込む形となりました。一部には学生運動の経験者が流入したという説も存在しましたが、当時を知る多くのファンは、活動に特定の政治色や武闘派的な雰囲気は微塵も感じられなかったと証言しています。
1977年7月17日、日比谷野外音楽堂でのコンサート中にキャンディーズが突如解散を発表すると、ファンには大きな衝撃が走りました。当初の発表は9月の解散でしたが、関係者との話し合いの結果、翌1978年4月に延期されることになりました。全キャン連のメンバーは、キャンディーズ自身の意思を尊重し、解散という選択を支持。最後のツアー「ありがとうカーニバル」を成功させるため、全国のファンを統括する組織「キャンディーズ・カンパニー」を立ち上げ、精力的な活動を展開しました。渋谷区道玄坂に拠点を置いたこの組織のスタッフは、解散後に映像制作会社「ギャラクシー」を設立し、フィルムコンサートの開催や関連ビデオ・DVDの制作を手がけました。
そして1978年4月4日、後楽園球場で行われた「ファイナルカーニバル」をもって、キャンディーズはその約5年半の活動に幕を閉じ、解散しました。全キャン連もこれに伴い、事実上活動を停止しました。
キャンディーズ解散から30年の時を経た2008年4月4日、かつてファイナルカーニバルが行われた後楽園球場の跡地に建つJCBホールにて、「全国キャンディーズ連盟2008大同窓会 CANDIES CHARITY CARNIVAL」と銘打たれた記念イベントが開催されました。このフィルムコンサートには約2000人のファンが集結し、往時を懐かしみました。キャンディーズ元マネージャーの大里洋吉氏（当時アミューズ会長）の協力のもと実現したこのイベントでは、MMPによる生演奏とスクリーン映像をシンクロさせる演出なども行われました。
このイベントを契機に、有志によって全キャン連のウェブサイトが開設され、ファンの交流が再開されました。翌2009年4月4日には新宿のロフトプラスワンで「キャンディーズナイト2009」が開催されるなど、活動が続きます。その後、組織は「日本キャンディーズ協会」へと発展し、現在に至っています。2024年2月時点では、著述家・編集者の石黒謙吾氏が全キャン連および全ラン連（全国伊藤蘭連盟）の代表を務めています。
復活後の活動としては、2011年4月21日に逝去されたメンバー、田中好子さんの葬儀・告別式（2011年4月25日、青山葬儀所）に多くのファンが集まり、出棺の際に青い紙テープを投げて見送ったことが報じられました。また、2023年12月31日に放送された第74回NHK紅白歌合戦では、キャンディーズ時代以来46年ぶりに出場した伊藤蘭さんを応援するため、全キャン連のメンバー150名以上が会場に駆けつけ、コールや紙テープ投げを披露して大きな話題となりました。
このように、全キャン連はキャンディーズの活動期に熱狂的なファン活動を展開し、解散後は一時姿を消しましたが、30年後の「復活」を経て、現在は日本キャンディーズ協会として形を変えながらも、キャンディーズを愛する人々にとって、時代を超えた交流と絆の場を提供し続けています。
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