石黒謙吾

石黒謙吾は、1961年2月15日に石川県金沢市で生まれました。著述家、編集者として多岐にわたる分野で活躍しています。彼の名前を一躍有名にしたのは、ベストセラーとなった『盲導犬クイールの一生』でしょう。この作品は映画化もされ、多くの人々に感動を与えました。

石黒氏は、星稜高等学校を卒業後、東京藝術大学油絵科を目指して上京しましたが、3浪の末に断念。その後、日本ジャーナリスト専門学校に入学し、卒業後は時事通信社運動部でのアルバイトを経て、角川書店『バラエティ』誌編集部に入社しました。しかし、半年で退社し、講談社『月刊PENTHOUSE』のフリー記者として活動を始めました。その後、『Hot-Dog PRESS』誌の契約編集者として、女の子大特集や企業タイアップ、タレントグラビア連載などを担当し、3年半在籍しました。1993年に独立し、フリーランスとして活動を開始しました。

1997年には、書籍編集をメインとするプロデュースオフィス「有限会社ブルー・オレンジ・スタジアム」を設立。編集者としての才能を発揮し、『ジワジワ来る○○』、『ナガオカケンメイの考え』、『ザ・マン盆栽』、『負け美女』など、200冊近くの書籍をプロデュース・編集しました。また、自身も多数の著書を執筆しており、そのジャンルは多岐にわたります。

石黒氏は、中学生時代からキャンディーズのファンであり、「全キャン連」から発展した「日本キャンディーズ協会」の代表を務めています。さらに、2019年には「全国伊藤蘭連盟」の代表にも就任し、キャンディーズへの熱い想いを持ち続けています。

『盲導犬クイールの一生』は、石黒氏がクイールの存在を知ってから7年後、写真家の秋元良平氏と出会ってから3年後に刊行されました。出版までには、関係者の意見調整や10社以上の出版社からの企画拒否、文藝春秋での企画中断など、多くの困難がありました。石黒氏は、これらの困難を乗り越えられたのは、自身に母親が3人いたことと、盲導犬が「生みの親」「育ての親」「しつけの親」の3人の親のもとで育つという事実に、見えない力に後押しされたからだと語っています。この書籍は、中国版、台湾版で20万部を超えるヒットとなり、韓国版、台湾児童向け版、ポルトガル版も刊行されています。この本をきっかけに、石黒氏は盲導犬関連の書籍を多く手がけるようになり、全日本盲導犬使用者の会の総会や交流会にも参加しています。

石黒氏の著作は、分類、心理、カルチャー、犬・盲導犬、知識・趣味など、幅広いテーマを扱っています。主な著書には、『図解でユカイ』、『2択チャートde心理診断』、『カジュアル心理学』、『決断できる人は2択で考える』、『分類脳で地アタマが良くなる』、『ダジャレ ヌーヴォー』、『ナベツネだもの』、『犬がいたから』、『盲導犬クイールの一生』などがあります。また、雑誌連載も多数手がけており、『POPEYE』、『Title』、『モノ・マガジン』、『R25』など、様々な媒体で記事を執筆しています。

石黒氏は、CMやテレビ番組、ラジオ番組にも出演しており、その活動は多岐にわたります。編集者、著述家、そしてキャンディーズのファンとして、その幅広い活動は多くの人々に影響を与えています。

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