全国ジュニア・ラグビーフットボール大会

全国ジュニア・ラグビーフットボール大会

全国ジュニア・ラグビーフットボール大会は、日本ラグビーフットボール協会が主催する、全国の中学生を対象とした12人制ラグビーの大会です。各地域の代表選手が選抜され、地域チームとして参加するこの大会は、若きラグビー選手の育成と、指導者レベルの向上を目的としています。

大会概要

この大会は、毎年12月下旬に、主に東京都江東区夢の島競技場および江戸川区陸上競技場を会場として開催されます。中学生年代のラグビー選手にとって、全国レベルの舞台で実力を試せる貴重な機会であり、将来の日本代表選手育成にも大きく貢献しています。9月に開催される全国中学生ラグビーフットボール大会（単独チーム参加）と並ぶ、中学生ラグビー界の重要な大会として位置づけられています。

歴史

大会の歴史は1995年にまで遡ります。この年、中学生ラグビーは15人制から12人制へ移行し、同年12月、秩父宮ラグビー場で「全国ジュニア・ラグビー交流競技大会」として第1回大会が開催されました。当初は関東、関西、九州の3地域から選抜された選手と、ラグビースクールからの選抜選手が参加していました。

その後、会場は秩父宮ラグビー場、花園ラグビー場、菅平高原と移り変わりながら開催されました。参加チーム数も年々増加し、大会規模も拡大していきました。

2005年の第10回大会からは、大会名称を現在の「全国ジュニア・ラグビーフットボール大会」に改称し、大会方式もリーグ戦からトーナメント戦へと変更されました。これにより、実力差によるミスマッチが減少し、より公平でレベルの高い試合展開が実現しました。

2016年までは、花園ラグビー場がメイン会場でしたが、2017年からは神戸総合運動公園ユニバー記念競技場へと会場を移しました。同年、女子選手によるトーナメントも新設され、大会はさらに盛り上がりを見せました。

2019年からは、現在の東京都内の競技場をメイン会場として開催されています。2020年は新型コロナウイルス感染症の影響により中止となりましたが、2021年からは感染対策を講じた上で開催され、YouTubeによるライブ配信も開始されました。2022年は入場者数制限を設け、2023年は4年ぶりに通常開催されました。

大会方式

大会方式は年によって変更されていますが、近年はトーナメント方式が採用されています。2023年の第29回大会では、男子は前期と後期に分け、それぞれ4チームずつのブロックでトーナメント戦が行われました。女子は4チームによるトーナメント戦が実施されました。試合時間は20分ハーフです。

試合配信

2021年の第27回大会から、公式YouTubeチャンネル「JAPAN RUGBY TV」でライブ配信が行われるようになりました。これにより、全国各地のファンがリアルタイムで試合観戦できるようになりました。

まとめ

全国ジュニア・ラグビーフットボール大会は、中学生ラグビー界において、選手育成と指導者育成に大きく貢献する重要な大会です。今後も、この大会を通じて、多くの若きラグビー選手が成長し、日本ラグビー界を盛り上げていくことが期待されます。

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