全国商工団体連合会

全国商工団体連合会（全商連）

全国商工団体連合会、略称全商連は、日本全土で活動する中小業者のための組織で、民主商工会（民商）の全国的な連合体です。会員数は約16万人に達し、建設や飲食、小売、サービス業など多岐にわたる中小企業が参加しています。全商連は「中小業者の利益を守る」ことを主要な目的とし、様々な運動を展開しています。

目的と活動内容

全商連は中小業者が直面する課題に対して連帯して取り組む団体です。具体的には、申告・記帳に関する学習会を開催し、消費税の増税反対や、大型店による地域商業への影響を問題視し、規制の強化を求めるなどさまざまな運動を行っています。なお、全商連は「全国中小業者団体連絡会」（全中連）の一員であり、他にも全国保険医団体連合会や全国貸本組合連合会、全国フランチャイズ加盟店協会など、31の地域連絡会が参加しています。

組織構造

全商連の運営は、最高議決機関である総会を中心に行われます。総会は2年ごとに開催され、全国の民商から選出された代議員によって構成されます。理事会や常任理事会、三役会などがあり、事務的な運営や具体的な決定を行っています。現在の役員には、会長の太田義郎や副会長、事務局長が含まれています。

沿革

全商連は1951年に設立され、以来さまざまな歴史的な出来事を経て成長してきました。設立当初から機関紙「日本商工新聞」を発行し、読者数は増加しています。重要な出来事には、消費税廃止を訴える運動や、労働対策に関する活動があります。今回のコロナ禍においても、業者への支援や税金に関する訴えが強調されてきました。

組織の独自性

全商連に加盟する民主商工会は、日本各地に615存在し、具体的な運営や活動が地域ごとに行われています。加盟業者は法人や個人経営の中小業者で、食料品や美容室、電気工事などさまざまな業種が含まれます。特に多くの民商は労働保険事務組合としての機能も持っています。

会員の権利として、税金の自主申告や集団での確定申告が重視されており、全国で「3.13重税反対全国統一行動」が行われています。これにより多くの中小業者が声を上げています。

会費と運営

全商連の入会金は約5000円であり、月会費は地域によって異なりますが、概ね5,000円から6,000円程度となっています。民商は地域による差異があるものの、団体の運営には会員の協力が欠かせません。また、任意加入の共済会や支部活動なども充実しており、交流が深まる土壌が形成されています。

近年の運動と政党の関係

全商連は消費税や住民税、国民健康保険税などの増税反対運動に力を入れており、特に日本共産党との共闘関係が取り沙汰されています。思想や信教、政党への支持は多様であり、会員は自由な意見を尊重されています。

宣伝・広報活動

全商連は広報活動にも力を入れており、J-WAVEなどのメディアを通じた宣伝に加え、組織内のイベントやセミナーも開催しています。

全商連は、日本の中小業者に対する社会的な支援を提供し、商業界の状況を向上させるために日々活動を続けています。

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