全国省エネラベル協議会

全国省エネラベル協議会とは

全国省エネラベル協議会は、家電製品の省エネルギー性能を消費者が容易に比較・理解できるようにするための表示「省エネラベル」の基準および様式の共通化を目的として設立された団体です。この協議会は、2004年に省エネラベルキャンペーン運営協議会を母体として発足しました。

発足の背景

省エネラベルは、環境ラベリング制度の一つとして位置づけられています。その起源は、2002年7月に東京都が実施した「“少”エネ商品拡大キャンペーン」に遡ります。その後、2003年3月には京都市の「京のアジェンダ21フォーラム」における「省エネ製品グリーンコンシューマーキャンペーン」で用いられた「省エネラベル」がデザインの原型となりました。

普及の展開

発足当初、省エネラベルの取り組みは全国23の地域で実施されていました（2006年8月時点）。各地域が独自に省エネラベルを導入し、地域ごとの特性に合わせた運用が行われていました。しかし、2006年10月1日からは全国的な取り組みとして「統一省エネラベル」制度が開始されたため、地域ごとの省エネラベルの運用は終了しました。

省エネラベルの表示内容

省エネラベルには、製品の省エネルギー性能に関する様々な情報が表示されていました。主な表示情報は以下の通りです。

省エネ基準達成率: 省エネ法で定められた基準に対する達成度をパーセントで表示。
省エネ性マーク: 省エネ性能を示すシンボルマーク。
目標年度: 省エネ基準の目標年度。
エネルギー消費効率: 製品のエネルギー消費効率を示す数値。
省エネ性能の相対評価: AAAからCまでの5段階評価と葉の図柄で、省エネ性能を相対的に表示。
製造事業者名: 製品を製造した事業者名。
機種名: 製品の機種名。
ノンフロン表示: 冷蔵庫のみ、ノンフロン冷媒を使用していることを表示。
十年間の電気代の目安: 製品を10年間使用した場合の電気代の目安。
販売価格: 製品の販売価格。
販売価格及び十年間の電気代の目安の合計: 製品の購入費用と10年間の電気代の合計。
実施年度: 省エネラベルが実施された年度。

対象機器

省エネラベルの対象となっていた機器は、主に以下のものが挙げられます。

エアコン
冷蔵庫（2005年6月から休止）
ブラウン管テレビ

ただし、どの品目を対象とするかは各実施団体の判断に委ねられていました。

運用基準

省エネラベルの運用は、全国省エネラベル協議会が定める「省エネラベルキャンペーン共同実施のための共通ルール」に基づいて行われていました。

実施団体（2006年8月時点）

以下は、2006年8月時点で省エネラベルを実施していた主な団体です。

さっぽろ地球温暖化対策地域協議会
あおもり省エネラベル協議会
宮城県
仙台市
山形県省エネ・ダブルキャンペーン実行委員会
八都県市首脳会議（幹事団体）
埼玉県
さいたま市
千葉県
千葉市
東京都
神奈川県
横浜市
川崎市
茨城県・環境保全茨城県民会議
信州省エネラベル推進協議会（幹事団体）
静岡県省エネラベル協議会（幹事団体・事務局）
岐阜県省エネ家電普及推進実行委員会
三重県省エネ家電普及促進実行委員会
とやまCO2削減ラベルキャンペーン実行委員会
京都省エネラベル協議会（幹事団体）
大阪省エネラベルキャンペーン実行委員会
鳥取県省エネ家電推進ネットワーク
島根県
省エネ家電推進キャンペーン実行委員会
ネットワークグリーンコンシューマーかがわ
愛媛県
グリーン購入徳島ネット
北九州市
ふくおか省エネ家電普及推進協議会

推進団体

省エネラベルの普及を推進していた主な団体は以下の通りです。

気候ネットワーク
環境エネルギー政策研究所
環境市民

関連情報

省エネラベルに関連する制度として、以下のものがあります。

省エネラベリング制度
統一省エネラベル

これらの制度を通じて、消費者はより省エネルギーな製品を選択し、環境負荷の低減に貢献することが期待されています。

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