統一省エネラベル

統一省エネラベルとは

統一省エネラベルは、一般財団法人省エネルギーセンターが提供する、家電製品の省エネルギー性能に関する表示制度です。このラベルは、製品の省エネ性能を多段階で評価し、消費者が製品を選ぶ際の判断材料となることを目的としています。

概要

家電メーカーから提供された製品情報を基に、省エネルギーセンターがデータベースを作成し、情報を提供しています。ラベルには、同種製品内での相対的な省エネ性能が、多段階評価によって表示されます。この表示様式は、経済産業省の告示によって定められています。

また、簡易版のラベルも存在します。こちらは、多段階評価は行わず、省エネルギーラベルと1年間の目安電気料金（または燃料使用量）を組み合わせたものです。これは、統一省エネラベルとは区別されます。

家電販売店や一般ユーザーは、データベースにアクセスすることでラベルの内容を確認・出力できます。販売店は購入者への情報提供として、一般ユーザーは省エネ性能に関するカタログ情報として利用できます。制度は2006年10月1日から実施されています。

統一省エネラベルの表示は努力義務であり、実施は販売店の裁量に任されています。ただし、一部の自治体では条例により掲出が義務付けられています。

2006年のエネルギーの使用の合理化に関する法律の改正施行により、小売事業者には省エネルギーに関する情報提供の努力義務が規定されました。これを受け、全国省エネラベル協議会が実施していた「省エネラベル」を基に、総合資源エネルギー調査会省エネルギー基準部会小売事業者表示判断基準小委員会での検討とパブリックコメントを経て、現在の制度が決定されました。

2008年4月には、液晶テレビ・プラズマテレビの多段階評価基準が見直され、新基準による表示が開始されました。これに伴い、旧基準の表示との混同を避けるため、ラベルデザインが一部変更されました。

統一省エネラベルの表示情報

統一省エネラベルには、以下の情報が表示されます。

省エネ基準達成率
省エネ性マーク
目標年度
エネルギー消費効率
省エネ性能の相対評価（☆印による1つ星から5つ星までの5段階）
製造事業者名
機種名
ノンフロン表示（冷蔵庫のみ）
1年間の電気代の目安
実施年度

対象機器

対象となる機器は、以下の通りです。

エアコン
冷蔵庫
テレビ（ブラウン管テレビ、液晶・プラズマテレビ。2006年10月現在）

これらの機器は、経済産業省告示によって定められた基準に基づいて評価されます。

簡易版ラベル

簡易版ラベルは、省エネルギーに関する情報提供として、製品を販売する際に使用されます。このラベルには、省エネルギーラベルと年間の目安電気料金（または目安燃料使用量）が表示されます。

統一省エネラベルと同様に、省エネルギーセンターがデータベース化し、情報を提供しています。

目安電気料金

目安電気料金が表示される製品は、以下の通りです（2006年10月現在）。

電気冷凍庫
蛍光灯器具
電気便座
ジャー炊飯器
電子レンジ
VTR
DVDレコーダー

目安燃料使用量

目安燃料使用量が表示される製品は、以下の通りです（2006年10月現在）。

ガス調理機器
ガス温水機器
石油温水機器

関連情報

省エネラベリング制度: 省エネルギー性能を評価し表示する制度全般
トップランナー基準: 省エネ性能の最高水準を定めた基準
エコポイントの活用によるグリーン家電普及促進事業: 省エネ家電の購入を促進する制度

外部リンク

* 一般財団法人省エネルギーセンター（日本語）

統一省エネラベルは、消費者が省エネルギー性能を理解し、より環境に優しい製品を選択するための重要なツールです。このラベルを活用することで、日々のエネルギー消費を意識し、省エネルギーに貢献することができます。

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