省エネラベリング制度

省エネラベリング制度とは

省エネラベリング制度は、日本の環境ラベリング制度の一つであり、エネルギーの使用の合理化等に関する法律（省エネ法）に基づいて、家電製品などの省エネルギー性能に関する情報を消費者に提供する制度です。この制度は、消費者が製品を選ぶ際に省エネルギー性能を考慮し、より省エネルギーな製品を選択することを促進することを目的としています。

制度の概要

2000年に日本工業規格（JIS）によって規格化され、省エネルギーラベルの運用に関する規定が定められました。このラベルは、対象となる家電製品が省エネ法で定められた基準をどの程度達成しているかを示すものです。

東京都でも同様の名称の制度がありますが、これは東京都の条例に基づくものであり、表示については全国省エネラベル協議会の基準に基づいた「東京都省エネラベル」を採用しており、本項で説明する省エネラベリング制度とは異なります。

省エネルギーラベルについて

省エネルギーラベルには、以下の情報が表示されます。

省エネ性マーク: 製品の省エネ性能を示すマーク。
目標年度: 省エネ基準の目標年度。
省エネルギー基準達成率: 製品が省エネ基準をどの程度達成しているかを示す割合。
エネルギー消費効率: 製品のエネルギー消費効率を示す数値。
対象機器: ラベル表示の対象となる機器の種類。


表示対象となる主な機器は以下の通りです。

エアコン
蛍光ランプを主光源とする照明器具
テレビ
電子計算機
磁気ディスク装置
ビデオテープレコーダー
電気冷蔵庫
電気冷凍庫
ストーブ
ガス調理機器
ガス温水機器
石油温水機器
電気便座
ジャー炊飯器
電子レンジ
DVDレコーダー

ラベルの表示基準

事業者は、省エネ法およびJIS規格（JIS A4423, C9901, S2070）に基づき、省エネルギー基準を達成した製品について、自主的に省エネルギーラベルを表示します。

海外展開

日本の省エネラベリング制度は、海外でも参考にされています。インドネシアでは、日本の国際協力機構（JICA）や電源開発などの支援を受けて、日本の制度を参考にしたラベリング制度が導入されています。2008年時点では電球のみが対象でしたが、その後、エアコン、扇風機、炊飯器、洗濯機などへと対象が拡大される予定です。

インドネシアの省エネラベルは星マークで表示され、最大4つ星で評価されます。この制度では、ラベルを添付できない製品の販売は禁止される見通しです。

関連事項

トップランナー制度: 省エネ基準を設定する際に、最もエネルギー効率の高い製品を基準とする制度です。
国際エネルギースタープログラム: 国際的な省エネルギー制度の一つです。

外部リンク

省エネラベリング制度（財団法人省エネルギーセンター）
* 各製品の統一省エネラベルの印刷




これらの外部リンクから、現在、統一省エネラベルの対象となっている製品について、統一省エネラベルの印刷が可能です。

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