全日本プロレス (メサイヤのゲーム)

『全日本プロレス』ゲーム概要

『全日本プロレス』は、1993年7月16日にナツメが開発し、メサイヤから発売されたスーパーファミコン向けのプロレスゲームです。このソフトは、全日本プロレスの全面的な協力により制作され、ゲーム史上初となるプロレス団体公認のゲームとして注目を集めました。

特徴とゲームシステム

本作の最大の特徴は、16名の実在のレスラーがすべて本人の名前で登場することです。さらに、300種類のプロレス技を再現し、リアルなプロレス体験を提供しています。

ゲームの操作は、オーソドックスなタイミング式になっており、選手が組み合った際にボタンを押すことで技を繰り出す仕組みです。ジャイアント馬場と川田利明を除く全ての選手は、Rボタンを使用することで各自特有のパフォーマンスを発動させることができ、臨場感あふれる戦いを演出しています。試合の終盤でカウントぎりぎりでフォールを返すと、「重低音ストンピング」という特別な音を聞くことができ、緊迫感を高めています。

多彩なゲームモード

『全日本プロレス』には、さまざまなゲームモードが用意されています。

• - 三冠ヘビー級選手権
• - ヘビー級タッグ選手権
• - チャンピオン・カーニバル
• - 世界最強タッグ決定リーグ戦
• - ジャイアントシリーズ
• - 鶴田軍　VS　超世代軍
• - 馬場のプロレス道場

これらのモードによって、プレイヤーは多彩な戦闘スタイルを楽しむことができ、プレイごとに異なる戦略が求められます。

登場レスラー

本作には、多くの著名なレスラーが登場します。主な選手を以下に示します。

• - ジャイアント馬場
• - ジャンボ鶴田
• - 三沢光晴
• - 川田利明
• - 田上明
• - 小橋建太
• - 渕正信
• - その他多数

開発スタッフ

ゲームの開発には多くの才能あるスタッフが携わりました。プロデュースは石塚輝と横江靖明が担当し、ゲームデザインは石塚輝と森本幸雄が行いました。また、プログラムは菱川裕とのうつよし、グラフィックデザインは井上功をはじめとする数名によって手掛けられています。

評価と続編

『全日本プロレス』は、ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」で高評価を受けました。合計27点（満点は40点）を獲得した他、読者投票による『ファミリーコンピュータMagazine』の評価でも22.6点（満点は30点）という結果になりました。これにより、本作は多くのファンから支持を得ました。

その後、スーパーファミコン用の続編もリリースされました。1993年12月には『全日本プロレス´ 世界最強タッグ』、1994年には『全日本プロレス ジェット』が発売され、さらには1995年に唯一のナンバリング作品『全日本プロレス2 3・4武道館』も登場しました。

また、1994年に発売された『全日本プロレス ファイトだポン!』は、カードバトルシステムを取り入れたボードゲームで、通常のプロレスゲームとは異なる楽しみ方を提供しています。セガからも同タイトルが発売されており、全日本プロレスの協力を受けて制作されています。

まとめ

『全日本プロレス』は、その歴史において重要な役割を果たしたプロレスゲームとして、今もなお多くのファンに愛されています。プロレス fans にとって、実名選手が登場し、迫力ある技が再現される点は、非常に嬉しい要素となっているでしょう。

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