全日本学生自治会総連合

全日本学生自治会総連合（全学連）について

全日本学生自治会総連合（ぜんにほんがくせいじちかいそうれんごう、英：All-Japan Federation of Students' Self-Governing Associations、略称：全学連）は、1948年に145の大学の学生自治会によって設立されました。学生自治会の連合組織として、日本の学生運動の中核を成してきましたが、現在では複数の団体が「全学連」の名を冠しています。最近の状況では、日本共産党や新左翼系の学生団体が全学連を名乗っており、実態は多様な組織が存在しています。

現在の全学連の状況

全学連の現在の構成は、主に以下の5つの団体に分かれています。

• - 革マル派系: 2017年時点で13の大学と14の自治会が加盟しており、活動を行っています。
• - 日本共産党（民青）系: 2021年現在、活動は休止中とされています。
• - 中核派系: 5つの大学と5つの自治会が加盟し、一定の活動を続けています。
• - 革労協（現代社派）系: 現在の加盟学生自治会は存在していません。
• - 革労協（赤砦社派）系: 同様に、加盟学生自治会はありません。

各団体は、自らの活動を通じて学生の権利を守り、大学内外の課題に取り組んでいます。特に、革マル派系は大学との関係が複雑で、自治会費の不明金問題や大学側の管理強化に直面しています。

歴史的背景

全学連は、1948年に設立当初は日本共産党の影響下にありました。しかし、1955年以降には新左翼による批判が高まり、1960年代には安保闘争を背景に活発な学生運動が展開されました。組織の分裂やその後の状況変化により、今では学生運動の指導的地位を確保するには至っていません。

各系統の具体的な状況

• - 革マル派系: 2007年には北海道[[大学]]や早稲田大学など16の大学が加盟しており、スローガンを持ちながら活動しています。1980年代以降、自治会費の徴収や責任問題について大学側との対立が続いています。

• - 日本共産党系: 以前は多くの学生自治会に支援を行っていたが、最近では活動が鈍化しており、参加大学は減少しています。特に、最近の活動の消滅から、組織の存続が危ぶまれています。

• - 中核派系: 主に国公立大学での活動が目立っていますが、共闘を重視し、他の団体との連携をはかっている点が特徴です。

• - 革労協系: いずれも新たな加盟団体は確認されず、活動の実態が薄れている状況が続いています。

終わりに

全学連は歴史的にも社会的にも興味深い活動を行ってきましたが、近年ではその活動の実態や存在意義に疑問が持たれています。それぞれの系統における学生運動や活動の進展は、今後の形に大きく影響を与えるでしょう。この状況は、学生自治会や団体の役割と責任を再考させる機会となるかもしれません。次の波の登場が期待される今、全学連の未来を見守る必要があります。

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