全東北民謡選手権大会

全東北民謡選手権大会は、東北地方の民謡文化を盛り上げるために開催されていた、民謡の歌い手によるコンクールです。東北6県（青森、秋田、岩手、宮城、山形、福島）の代表的な歌い手が集まり、その年の民謡界の頂点を競い合いました。

この大会は、東北民放テレビ六社（青森放送、秋田放送、IBC岩手放送、東北放送、山形放送、福島テレビ）が共同で制作しており、毎年9月に各県持ち回りで公開録画が行われていました。そして、その模様は10月下旬から11月上旬にかけて、各局で放送されていました。各局によって放送時間は異なっていましたが、東北地方の秋の風物詩として親しまれていました。

大会は1972年に初めて開催され、長年にわたり東北の民謡界を牽引してきました。数多くの名立たる民謡歌手を輩出し、民謡ファンのみならず、地域住民にとっても関心の高いイベントでした。過去の優勝者には、高八卦ちえこ（第14回優勝）、松倉雪江（第38回優勝）などがいます。

しかし、2020年には新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、大会は中止となりました。その後、2021年には第49回目の大会が開催されたものの、2022年以降は開催されていません。大会の再開を待ち望む声も多く聞かれますが、今後の開催については未定です。

なお、東北地方には、NHKが主催する「NHK東北民謡コンクール」という類似の民謡コンクールも存在します。このコンクールもまた、東北の民謡文化の振興に大きく貢献しています。

全東北民謡選手権大会が再び開催され、東北の豊かな民謡文化が次世代へと受け継がれていくことを願います。

加盟局
青森放送（RAB）
秋田放送（ABS）
IBC岩手放送
東北放送（tbc）
山形放送（YBC）
福島テレビ（FTV）

関連項目
* NHK東北民謡コンクール

もう一度検索