八丁堀停留場

八丁堀停留場について

八丁堀停留場（はっちょうぼりていりゅうじょう）は、広島県広島市中区八丁堀及び鉄砲町に位置する広島電鉄の路面電車の停留場です。この停留場では、広島電鉄本線と白島線の2つの路線が利用可能で、両路線の乗換えができます。また、駅番号は本線がM7、白島線がW1となっています。

歴史

八丁堀停留場に乗り入れる本線と白島線は、1912年（大正元年）11月に同時に開通し、当停留場も同時期に設置されました。名前の由来となる「八丁堀」は、広島城の外堀を埋め立てた道に由来しています。開通当初、白島線の線路は現在よりも西側の道路に敷設されていました。

1945年の8月6日、広島に原爆が投下された際、広島電鉄の市内線も大きな影響を受けました。まず本線は、己斐方面から順次復旧し、9月には八丁堀停留場から紙屋町方面への運行が再開され、10月には広島駅方面への運行も開始されました。白島線は、戦後に新しく建設された白島通りへと移設され、1952年に再開されました。この時、白島線のホームも100メートル東に移設されました。

年表

- 1912年（大正元年）11月23日：本線及び白島線が開業。
- 1945年（昭和20年）8月6日：原爆投下により運行が休止。
- 同年9月7日：本線の一部運行再開。
- 1952年（昭和27年）6月10日：白島線の運行再開。
- 2013年（平成25年）2月15日：9号線が八丁堀停留場から江波まで延長運行。

停留場構造

八丁堀停留場の軌道は、相生通りと白島通りが交差する八丁堀交差点の上に敷設されています。本線には東西に2本の線路があり、中には2面のホームがありますが、互いのホームは交差点を挟んで斜め向かいに配置されています。白島線の線路は本線の両ホームの間から分岐し、北方向へ向かいます。こちらは単式ホームで、上り線にのみ接しています。

本停留場は無人駅ですが、特定のイベント時には人員が配置されることがあります。また、2008年には乗車案内の表示器の改善が行われ、電車の到着時刻や車両の情報も表示されるようになりました。

運行系統

八丁堀停留場では、広島電鉄の1号線、2号線、6号線、9号線、0号線が利用可能です。特に、9号線は本線と白島線をつなぐ役割を持ち、2013年のダイヤ改正によって、江波線への直通運転も行われるようになりました。

利用状況

平成11年度のデータによると、八丁堀停留場の1日平均乗降人数は15,168人です。交通機関としての重要性が窺えます。

周辺の施設

周辺地域は広島市の繁華街であり、南側には広島三越や福屋八丁堀本店などの商業施設があります。さらに、周辺には多くの商店街やビジネスビルが立ち並び、人々の賑わいを見せています。また、広島証券や銀行も集まっており、地域の経済の中心でもあります。詰まるところ、八丁堀停留場は単なる交通の拠点というだけでなく、広島市における重要な交流の場でもあるのです。

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