八代市立河俣小学校坂より上分校

八代市立河俣小学校坂より上分校の歴史と概要

八代市立河俣小学校坂より上分校は、かつて熊本県八代市東陽町河俣に位置した公立の小学校の一分校である。この分校は1885年に設立され、2010年の統合までの125年間、地元の教育に貢献してきた。以下では、この学校の歴史と沿革、さらに地域の情報を詳しく紹介する。

沿革と歴史

学校の歴史は1873年に創立された「公立河俣小学校」に遡る。この学校が分校として新たに設立されたのが1885年4月で、その名も「公立河俣小学校坂より上分校」であった。設立当初は分教場としての位置づけであり、その後数回にわたり名称が変更された。

• - 1887年：尋常河俣小学校坂より上分教場に改称。
• - 1892年：河俣尋常小学校坂より上分教場と呼ばれるようになる。
• - 1922年：河俣尋常高等小学校坂より上分教場と改名。
• - 1941年：河俣村河俣国民学校坂より上分校へと変更。
• - 1947年：学制改革により、河俣村立河俣小学校坂より上分校となる。
• - 1955年：東陽村の発足に伴い、東陽村立河俣小学校坂より上分校に改称する。
• - 1984年：一時休校を経て、1984年に再開。
• - 2005年：八代市との合併により、八代市立河俣小学校坂より上分校が最終名となる。
• - 2010年：3月31日に八代市立河俣小学校に統合され、閉校となった。

このような流れの中で、125年という長い年月を地元教育の一環として支え続けたのが、坂より上分校であった。また、閉校は地域社会において大きな出来事であり、2010年9月に校舎のお別れ式が挙行された。この時、木造校舎は解体され、校地は更地の状態になった。

校章と校歌

校章や校歌については、八代市立河俣小学校の情報を参照していただきたいが、学校のアイデンティティを象徴するものであり、地域での教育の閉校はその分だけ感慨深いものとなった。

通学区域

通学区域は八代市立東陽中学校に属しており、周辺地域の児童たちがこの学校に通っていた。閉校後は、地元の児童たちは河俣小学校本校に通学することとなった。

交通アクセス

この学校へアクセスするための交通手段も重要である。当時の最寄り駅はJR九州の鹿児島本線「有佐駅」であり、また最寄りのバス停留所は八代市公共交通の乗合タクシー「坂より上分校前」停留所であった。さらに、周辺には熊本県道25号宮原五木線が通っており、地域の交通の要所となっていた。

周辺の様子

地域には坂より上公民館や河俣川といった場所もあり、学校の風景だけでなく、地域社会全体の文化や歴史も深いものであった。これらの背景が、教育機関としての河俣小学校の重要性を一層高める要因となっていた。

まとめ

八代市立河俣小学校坂より上分校は、その長い歴史と地域への貢献により、地元の人々にとって特別な場所であった。閉校という決断は地域にとって痛手であったが、その歴史は今もなお、多くの人々の記憶に残っている。地域の教育の一環としての役割を果たしたこの学校は、過去を振り返る重要なものとしての意味を持ち続けるだろう。

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