八代市立種山小学校

八代市立種山小学校の歴史と概要

八代市立種山小学校（やつしろしりつ たねやましょうがっこう）は、熊本県八代市東陽町南に位置していた公立小学校です。1875年に創立し、2013年の3月末まで138年間にわたり教育の場として機能していました。その後、内ノ木場分校と八代市立河俣小学校と共に統合され、八代市立東陽小学校となったため、校舎と校地は新学校に引き継がれています。

設立と歴史

種山小学校は、明治8年に「第十六番中学区種山小学校」として開校しました。当初は南種山村に設置された本校とともに、北種山校舎、小浦校舎、猫谷校舎という3つの支校が存在しました。1878年には、支校の一つである種山支校が分離して独立し、氷川小学校となりました。これにより、学校の運営の体制が変化し、1887年には、種山小学校は現在の地域に校地を移転し、校名も変更されました。

その後の1891年、暴風雨による被害で校舎が倒壊し、仮教室として幸西寺が使用されることとなりました。1892年には校舎が復旧し、種山尋常小学校と改名。1905年には高等科を併置して「種山尋常高等小学校」となり、1908年には義務教育年限が6年制に改編されるなど、学校の発展は続きました。

統合に向けた道のり

1923年、南種山、北種山、小浦の3村が統合され「種山村」が発足したことにより、学校名は「種山村立種山小学校」と変わりました。1971年には、地域の中学校との統合があり、経過的に「東陽中学校種山教室」として利用されていました。1970年代には、給食制度やプールの建設が行され、校舎の近代化も進められました。

2005年には八代市との合併を経て、八代市立種山小学校という名称に変更されました。最終的に、2013年3月31日に統合により閉校となりましたが、種山小学校の歴史的価値は次世代に引き継がれています。

交通と周辺施設

八代市立種山小学校のアクセスは、JR九州の鹿児島本線「有佐駅」が最寄りであり、九州産交バスの「種山」や「石匠館入口」のバス停も利用可能でした。また、国道443号や熊本県道155号氷川八代線といった幹線道路が近くにあり、交通の便に恵まれていました。周辺には八代市役所東陽支所や東陽郵便局、ジンジャーの森など多くの施設が所在し、地域の中心的な役割を担っていました。

教育と伝統

種山小学校は、その長い歴史を通じて地域教育に大きく貢献しました。校歌は1963年に制定され、校章は1968年に作成されました。 1980年代以降には、学校の給食制度も整備され、教育活動がより充実したものとなりました。
このように、八代市立種山小学校は、地域社会にとって重要な歴史を持つ教育機関であり、その精神は新たに設立された八代市立東陽小学校で今もなお息づいています。

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