八尾南駅

八尾南駅

大阪府八尾市若林町一丁目に所在する、Osaka Metro（大阪市高速電気軌道）谷町線の駅。当路線の南端に位置しており、終点駅となっている。駅番号はT36。八尾市域内にあるOsaka Metroの駅としては当駅が唯一であり、また谷町線全駅の中でも地上に設けられているのは八尾南駅だけという特色を持つ。

当駅に到着する列車では、到着時の車内放送として、地元の民謡であり広く親しまれている「河内音頭」のメロディが流れる演出がなされている。

歴史

八尾南駅は、1980年（昭和55年）11月27日に開設された。これは、当時天王寺駅を終点としていた谷町線が、当駅まで新たに延伸された際に営業を開始したものである。その後、大阪市交通局が民営化されたことに伴い、2018年（平成30年）4月1日からは大阪市高速電気軌道（Osaka Metro）が運行する駅として運営されている。

駅構造

当駅は島式ホーム1面2線を有する構造の橋上駅舎であるが、旅客列車が発着に用いるのは2番線と3番線のみである。2番線の隣に位置する1番線にはホームが設けられていない。この1番線は主に回送列車の運行に用いられており、例えば八尾車庫から出庫した回送列車が、隣の長原駅始発となる都島方面行きの営業列車として出発する前に、当駅の1番線に一旦停車するといった運用がある。逆に、長原方面から八尾車庫へ入庫する回送列車もこの1番線を使用する。

駅舎は線路を跨ぐ形で南北に長く伸びており、駅施設としての機能に加え、地域住民が線路を渡るための歩道橋としての役割も担っている。改札口やコンコースなどの主要な駅設備は、この橋上駅舎の2階部分に配置されている。

駅の南側には、谷町線の車両が所属する八尾車庫が隣接している。このため、当駅には夜間に車両が留置される夜間滞泊の運用も行われている。

Osaka Metroの組織体制においては、八尾南駅は平野管区駅の管轄下に置かれている。当駅には駅長が配置されており、八尾南駅自身の管理業務に加え、隣接する長原駅の管理も併せて担当している。

利用状況

近年の特定の調査日における当駅の1日の平均乗降人員は、概ね1万人程度となっている。例えば、2024年11月12日の調査では、乗降人員は10,785人（乗車人員：5,429人、降車人員：5,356人）が記録された。谷町線の全駅と比較すると、当駅の乗降人員は比較的少ない方に位置づけられており、田辺駅や隣の長原駅に次いで乗降人員が少ない駅の一つである。

駅周辺とバス路線

駅周辺には住宅地などが広がっている。駅前広場からは路線バスが運行されており、近鉄バスが乗り入れている。バス停留所の名称は「八尾南駅前」である。

隣の駅

Osaka Metro 谷町線における当駅の隣駅は以下の通りである。

長原駅 (T35) - 八尾南駅 (T36)

（）内に示されているのは駅番号である。

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