八幡宿

八幡宿（やわたしゅく）は、中山道六十九次のうち江戸から数えて二十四番目の宿場として、その歴史を刻んでいます。
現在の長野県佐久市八幡に位置し、千曲川の西岸に広がっています。対岸に位置する塩名田宿との距離は1里にも満たない近さですが、八幡宿は独自の役割を担って発展しました。

江戸時代初期の慶長年間に宿場として整備された背景には、千曲川の存在が大きく影響しています。川止めが発生した場合の待機地としての機能は、旅人にとって重要な意味を持っていました。また、千曲川沿いの米の集散地としての役割も担い、地域経済の活性化に貢献しました。

宿場の規模を示すデータとして、天保14年（1843年）の『中山道宿村大概帳』が残されています。これによれば、八幡宿の宿内家数は719軒、本陣1軒、脇本陣4軒、旅籠3軒。そして、宿内人口は719人であったと記録されています。この数字から、当時の八幡宿が賑わいのある宿場町であったことが伺えます。

現代において、八幡宿へのアクセスは容易です。JR北陸新幹線・小海線の佐久平駅から車で約20分の距離に位置しています。鉄道を利用した旅の拠点としても便利です。

参考文献

「信州の文化シリーズ 街道と宿場」信濃毎日新聞社 1980年

隣の宿

中山道
塩名田宿 - 八幡宿 - 望月宿

外部リンク

佐久市の八幡宿に関するウェブサイト'>八幡宿 - 佐久市ウェブサイト

関連項目

八幡宿は、中山道の歴史を語る上で欠かせない宿場の一つです。当時の面影を残す町並みを散策し、歴史の息吹を感じてみてはいかがでしょうか。

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