八木幸吉

八木幸吉について

八木幸吉（やぎ こうきち、1895年2月25日 - 1976年7月26日）は、大正から昭和時代にかけて活躍した実業家及び政治家です。彼は衆議院議員を1期、参議院議員を2期務め、その業績は多岐にわたります。本文では、彼の生涯、経歴、著作、そして家族に関する情報を詳しく見ていきます。

経歴

八木幸吉は大阪府に生まれ、八木商店の創業者である父、八木与三郎の次男として育ちました。1917年に慶應義塾大学理財科を卒業した後、鐘淵紡績（現在のカネボウ）に入社し、営業部蚕業課長や兵庫工場長を経て、武藤山治の秘書として活動しました。1919年には、ワシントンで開催された国際労働会議における傭主側代表の当時の武藤に随行し、国際的な舞台での経験も積みます。1921年には、武藤の次女である二三子と結婚しました。

1930年、八木は第17回[[衆議院議員総選挙]]に兵庫県第3区から立候補し当選、衆議院議員として1期の任期を果たしました。その後、時事新報社の経営や実業同志会の理事なども務めました。

1947年、彼は無所属で参議院議員に当選するものの、その後すぐに公職追放の対象となり、議員資格を失いました。しかし、1952年に追放が解除され、1953年には全国区からの立候補で再選を果たし、参議院議員として通算2期在任しました。

1965年には、秋の叙勲において勲三等旭日中綬章を受章し、彼の業績は広く認められました。また、兵庫県工業会の副理事長や、労働委員長などの役職を担い、大日本蚕糸会の評議員、国民会館理事としても活動しました。さらに、南米拓殖の監査役や、八木商店の顧問も務めました。

八木幸吉は1976年7月26日に81歳で亡くなり、死去と同時に従四位に叙されました。

著作

彼は著作も行い、1975年には『七十五年の回顧』の前編を上・下巻にて出版しました。この著作は、自身の人生や経験を振り返る内容となっています。

家族

八木幸吉の妻は武藤山治の二女である八木二三子です。長男の八木幸一は鐘淵紡績の副社長を務め、岳父には鈴木剛がいます。また、長女の馥子は豊田副武の長男の妻となっています。

脚注

八木幸吉の業績や経歴は多くの文献に記録されています。特に、1943年には帝国秘密探偵社によって発行された『大衆人事録 第14版』や、1990年に大蔵省印刷局から発行された『議会制度百年史』に彼に関する情報が掲載されています。2003年には日外アソシエーツの『新訂 政治家人名事典』にも名を刻んでいます。

このように、多面的な活動を持つ八木幸吉は、日本の実業界や政治界において重要な存在であり、その影響は今もなお感じられています。

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