第17回衆議院議員総選挙

第17回衆議院議員総選挙の概要

1930年2月20日に実施された第17回衆議院議員総選挙は日本の政治において重要な意味を持つ選挙でした。この選挙は、1929年に成立した濱口雄幸内閣が主導し、彼らの経済政策や外交について支持を確認する機会となりました。

背景

この選挙の背景には、濱口内閣が実施した金解禁という経済政策が大きな争点として挙げられていました。また、満州某重大事件など外交問題や軍縮問題も選挙の重要な議題となり、教育制度に関する議論も活発に行われました。特に、義務教育にかかる国庫負担の問題は、多くの地方自治体にとって関心の高いテーマでした。

選挙データ

• - 内閣名: 濱口内閣
• - 解散日: 1930年1月21日
• - 公示日: 1930年1月22日
• - 投票日: 1930年2月20日
• - 改選数: 466
• - 選挙制度: 中選挙区制
• - 有権者: 投票権を持つのは満25歳以上の男性、合計12,812,895人

投票結果

選挙の結果、投票率は83.34%に達し、前回の選挙よりも高い結果となりました。立憲民政党は273議席を獲得し、過半数を確保しました。これにより、濱口内閣の政権基盤は大いに強化されることとなりました。

一方、立憲政友会は174議席と立憲民政党に対して大きく後れを取る結果となり、少数野党へと転落しました。他にも、国民同志会が6議席、革新党が3議席、社会民衆党と日本大衆党、それに労農党がそれぞれ議席を獲得する結果となりました。

影響

この選挙での立憲民政党の大勝は、新たな二大政党時代の到来を予感させるものでした。濱口首相の個人的な人気や、与党の政策が評価されたことが影響したと考えられています。これにより、政権の運営が安定し、今後の日本の政治構造に大きな変化をもたらすこととなりました。

結論

第17回衆議院議員総選挙は、濱口内閣に対する国民の信任を確かめる重要な選挙でした。立憲民政党の勝利によって、当時の日本の政局は大きな転換を迎え、その後の政治の流れに強い影響を及ぼしました。昭和初期の日本を理解する上で、無視できない出来事であると言えるでしょう。

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