八王子市夢美術館

八王子市夢美術館は、東京都八王子市八日町に位置する美術館です。2003年10月18日に開館し、市民が気軽に芸術に親しめる「くらしのなかの美術館」を目指しています。

概要

美術館は八王子市によって設置され、公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団が管理・運営を行っています。八王子駅近くの市街地再開発によって建設された高層ビル（28階建て）の2階に位置し、展示室スペースは約440平方メートルです。

年間を通じて約6回の特別展（企画展示）が開催され、特別展の開催期間に合わせて常設展（収蔵品展示）も行われます。入館料は特別展の内容によって異なりますが、常設展のみの見学は一律100円です。

公募展

2005年からは、「夢美エンナーレ」と称した公募展を隔年で開催しています。これは、八王子市に在住・在勤・在学（過去も含む）する人々を対象としたもので、応募された作品の中から専門家による審査で入選作品が選ばれます。入選作品展では、来館者の投票も加味して大賞1点、準大賞2点、奨励賞10点が決定され、会期中に表彰式が行われます。

若年層へのアプローチ

八王子市夢美術館は、若年層の来館者を増やすための取り組みも積極的に行っています。毎夏開催される特別展では、絵本やコミック、アニメーション作家などの作品を意識的に取り上げ、美術館をより身近に感じてもらえるような工夫を凝らしています。

過去には、『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザインで知られる安彦良和の原画展を開催し、安彦氏の講演会やサイン会も実施して大きな話題となりました。その他、山村浩二、たむらしげる、ますむらひろしといったクリエイターの作品展も開催し、多くのファンを集めています。近年では、「タツノコプロの世界」展（2008年）、「大河原邦男のメカデザイン」展（2009年）、「押井守と映像の魔術師たち」展・「水木しげるの世界」展（2010年）など、幅広いジャンルの企画展を開催しています。

まとめ

八王子市夢美術館は、地域に根ざした美術館として、市民の芸術文化への関心を高める役割を担っています。多様な企画展を通じて、幅広い世代が楽しめる美術館として、今後も注目されることでしょう。

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