八田貞義

八田 貞義について

八田貞義（はった さだよし）は、1909年9月8日に福島県会津若松市に生まれ、1986年12月20日に亡くなった日本の政治家です。彼は自由民主党の衆議院議員として、長年にわたり政治に貢献しました。また、1979年にはその功績を称えられ、勲一等瑞宝章を受章しています。

幼少期と教育

八田は、陸軍省の参与官を務めた父・八田宗吉の影響のもと、しっかりとした教育を受けました。会津中学を卒業後、1933年には日本医科大学を卒業。その後、東京市衛生試験所で医学部長を務め、さらには厚生省国立衛生試験所の細菌部長としても活躍しました。また、日本医科大学の教授としても教壇に立ち、医学の発展にも寄与しました。

政治家としてのキャリア

1955年に行われた第27回衆議院議員総選挙では、自由党公認で福島2区から立候補し、初当選を果たしました。その後、八田は通算9回の当選を記録します。特に恩給問題に精通しており、予算編成において自由民主党内での実力者として、恩給予算の適正化に尽力しました。

自由民主党内では、池田、前尾、大平の各派に所属し、1962年には第2次池田内閣の改造内閣で内閣官房副長官として重要な役割を担いました。しかし、1963年には彼の選挙区から初当選した伊東正義が大平正芳との親しい関係を持っていたため、八田は徐々に地盤を脅かされることになります。

彼は1976年の総選挙で一度落選し、その後中曽根派に移籍します。その結果、1979年の選挙で返り咲くことに成功しましたが、1983年には再び落選し、事実上政界からの引退を余儀なくされました。この退陣には、彼の元秘書である渡部恒三の影響も大きかったとされています。

最晩年と死去

1986年、八田は77歳でこの世を去りました。彼の政治活動は、多くの後輩たちにも影響を及ぼし、今なおその功績は語り継がれています。彼の政治スタイルや実績は、後の世代にとっても貴重なモデルとなることでしょう。

参考文献

八田貞義に関する書籍として、梅谷芳光の『忠鑑 畑元帥』があります。この本では彼の政治家としての姿勢や影響力、そして人となりが詳しく描かれています。

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