八番相撲

八番相撲について

八番相撲（はちばんずもう）は、大相撲の本場所において特に幕下以下の力士に対して組まれるメインの割のひとつです。このルールは1960年以降に導入され、構成が定められています。通常、幕下以下の力士は1場所で7番の相撲を取ることとなっており、スケジュールは以下のようになっています。

• - 初日・2日目 : 1番相撲
• - 3日目・4日目 : 2番相撲
• - 5日目・6日目 : 3番相撲
• - 7日目・中日 : 4番相撲
• - 9日目・10日目 : 5番相撲
• - 11日目・12日目 : 6番相撲
• - 13日目・14日目・千秋楽 : 7番相撲

しかし、出場力士の数が奇数になる場合、例えば休場者が出た際には、スケジュールに調整が入ることがあります。その結果、特定の力士に八番目の相撲が組まれることがあります。八番相撲で勝利した場合、その力士には「勝ち得」として翌場所の評価に寄与し、敗れた場合は「負け得」として扱われませんが、特殊な条件下では黒星としてカウントされることもあります。

過去の具体例

八番相撲が行われた実例には、さまざまな興味深い内容があります。例えば、2001年の7月場所では須磨ノ富士が八番相撲に勝利し、結果として次の場所での番付けが大きく上下しました。また、2013年には祥鳳が八番相撲で敗北したにもかかわらず、番付の下がり幅は相対的に少なかったというケースもあります。これにより、相撲の番付編成は、単純に勝敗だけではなく、相手や状況に応じた複雑な影響を受けることがわかります。

また、近年では、力士が連敗した後の八番相撲で勝利を収めたり、逆に全敗が確定する状況での八番相撲の実施も珍しい事例として取り上げられています。例えば、1984年や2019年の場所では、力士が八番相撲を組まれ、勝利も敗北も経験することになりました。

珍しいケース

八番相撲には、様々な珍しいケースも存在しています。例えば、2005年11月場所では、全勝の力士である玉光国が千秋楽に不戦勝を得ることになりました。これにより、八番相撲という特異な日程が全く新しい結果を生むことになりました。

さらに、同一力士が連続して八番相撲を取る場面も見られています。2015年には一力士が連続で八番相撲を組まれ、その結果の上下が話題にされました。

また、休場者が多く出た影響で、八番相撲が設定されたケースや、幕下と序ノ口の両方で八番相撲が行われる珍しい場面も数多く報告されています。これにより、八番相撲は単なる数多くの相撲の一部を超えた、相撲界特有の文化と歴史を持つ特別な存在となっています。

結論

八番相撲は大相撲の形式の一つで、その取り組みには特異なルールや例外が伴います。この制度は、力士の成績や番付編成に影響を与える重要な要素といえるでしょう。相撲界の歴史において、多くのエピソードが刻まれている八番相撲は、今後も多くの注目を集めることが期待されます。

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