八阪神社 (高槻市)

八阪神社（高槻市）

八阪神社は、大阪府高槻市原に位置する神社です。地域の人々から崇敬を集め、静かで厳かな雰囲気を保っています。

祭神

素戔嗚尊（すさのおのみこと）

歴史

八阪神社の創建は古く、社記によれば清和天皇の時代（9世紀後半）に遡ります。当時、国内で疫病が流行したため、人々は牛頭天王（ごずてんのう）を迎えて鎮静を祈願したのが始まりとされています。牛頭天王は、素戔嗚尊と同一視されることもあります。

明治時代に入り、明治5年（1872年）に村社に列せられました。大正3年（1914年）6月には、城山にあった勝手神社を合祀し、現在に至ります。

境内社

境内には、以下の境内社が鎮座しています。

琴平神社
多賀神社・春日神社
稲荷神社

文化財

八阪神社には、貴重な文化財が保存されています。

石槽

大阪府指定有形文化財に指定されている石槽は、花崗岩製の自然石を加工したものです。長さ1.6m、幅1.2mの楕円形で、深さ48cmの槽穴が掘り込まれています。底には直径10.5cmの水抜き穴があります。この石槽がいつ、どのような目的で作られたのかは明確には分かっていません。

春祭歩射神事（通称：大蛇祭）

高槻市指定無形民俗文化財である春祭歩射神事は、毎年4月の第1日曜日に斎行されます。通称「大蛇祭」とも呼ばれ、地域に春の訪れを告げる重要な神事です。

この神事は、「弓引きの神事」と「綱掛けの神事」が習合したものとされています。氏子が藁で編んだ大蛇を神前に奉納し、五穀豊穣や無病息災を祈願します。神事では、氏子が弓矢で的を射る儀式や、大蛇に見立てた綱を引く儀式が行われます。これらの儀式には、悪疫を払い、豊作を願う意味が込められています。

交通アクセス

* JR京都線 高槻駅より高槻市営バス 原大橋行きに乗車、「原立石」バス停下車、徒歩約10分

八阪神社は、歴史と文化が息づく、地域にとって大切な場所です。静かな境内で、心静かに過ごしてみてはいかがでしょうか。

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