八雲警察署

八雲警察署

八雲警察署（やくもけいさつしょ）は、北海道警察函館方面本部によって管轄されている警察署の一つです。渡島総合振興局に位置する二海郡八雲町と、山越郡長万部町という広範な地域をその管轄区域としています。

所在地

署の所在地は、北海道二海郡八雲町富士見町113番地です。

沿革

八雲警察署の歴史は、明治時代にさかのぼります。1884年（明治17年）、函館警察署の分署として山越分署が設立されたのがその始まりです。その後、詳細は不明ですが、同時期あるいはこれに続いて長万部分署も設置されたと考えられています。

大正期に入り、警察組織の改編が進む中で、1921年（大正10年）には山越分署が昇格し、八雲警察署となりました。この時、同時に長万部分署も独立した警察署として長万部警察署に昇格しました。

戦後の1948年（昭和23年）、警察法施行に伴い、警察組織は自治体警察へと移行しました。これにより、八雲警察署と長万部警察署はそれぞれ自治体警察として分離し、再出発を切りました。

しかし、1954年（昭和29年）に警察法が再び改正され、北海道警察のもとに警察組織が統合されることになりました。これを受けて、八雲警察署は北海道警察函館方面八雲警察署として新たな体制に移行しました。この統合の過程で、長万部警察署は八雲警察署に統合され、それまで長万部警察署が管轄していた長万部町全域の治安維持が八雲警察署の担当となりました。

平成の大合併が進む中、2005年（平成17年）10月1日には、旧八雲町と旧熊石町が合併し、新たな八雲町が誕生しました。この合併に伴い、これまで江差警察署が管轄していた熊石地区の区域が八雲警察署の管轄に変更され、八雲警察署の管轄区域が拡大されました。

近年では、施設の更新も進められています。2021年（令和3年）には、旧函館方面本部交通課交通機動隊長万部分駐所の解体工事が完了しました。それに続いて、長万部交番の旧施設の解体工事が始まり、新たな交番の建設工事が開始されました。

組織

八雲警察署の組織は、以下の主要な部署で構成されています。

署長（階級は警視）
副署長兼警務課長（階級は警視）
警務課（警務係、犯罪被害者支援係、相談係、管理係などがあります）
会計係
刑事・生活安全課（生活安全係、刑事係が置かれています）
地域課（地域係を担当しています）
交通課（交通係を担当しています）
警備係

これらの部署が連携し、管轄区域における事件・事故への対応、地域住民の安全確保、交通安全の推進、犯罪抑止活動などを担っています。

交番・駐在所

広大な管轄区域において、地域住民との接点を持ち、きめ細やかな対応を行うため、八雲警察署は管轄区域内に複数の交番および駐在所を設置しています。所在地は括弧内に示します。

八雲町内

相沼駐在所（二海郡八雲町熊石相沼1-5）
落部駐在所（二海郡八雲町落部12）
熊石駐在所（二海郡八雲町熊石根崎71）
野田生駐在所（二海郡八雲町野田生246-1）

長万部町内

長万部交番（山越郡長万部町字長万部（元町）183-2）
国縫駐在所（山越郡長万部町字国縫56-1）
* 静狩駐在所（山越郡長万部町字静狩52-8）

これらの交番・駐在所は、管轄するそれぞれの地区において、パトロールや巡回連絡、各種届出の受付、地理案内など、地域に密着した活動を行っています。

外部リンク

関連情報については、八雲警察署の公式ウェブサイト等を参照してください。

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