八風バス

八風バス株式会社について

八風バス株式会社（はっぷうバス）は、三重県桑名市を基盤とし、乗合バス事業や貸切バス事業を展開する運輸業者です。三重交通の関連会社であり、地域社会に密着した業務を行っています。2007年12月1日には貸切事業所を四日市市へ移転し、更なるサービス向上を目指しています。

会社の沿革

八風バスの歴史は1950年代にさかのぼります。当時、員弁川南岸の農村地域では公共交通機関が不足しており、多くの住民は徒歩や自転車で長距離を移動しなければならない状況でした。このため、経済や文化の結びつきが強い桑名市や名古屋市へ向かう通勤・通学者にとって交通の便が悪かったのです。

このような背景から、八風バス株式会社の設立が計画され、1950年12月13日に梅戸線の運賃免許申請が行われました。設立初期には、資本計画の安定化に向けた努力が続けられ、1952年3月21日には梅戸線が運行を開始し、その後、事業の拡大に向けた施策が講じられました。

主な発展

1955年には名古屋鉄道系列となり、1958年には三重交通の傘下に入りました。このことにより、運営基盤が強化され、さらなる路線の新設やサービス向上が期待されました。例えば、1956年には桑名駅前-田光-福王山間が開通し、地域交通の利便性が増しました。

ただし、1961年には貸切事業を始めるなど多様なチャネルでのサービス展開も進められました。また、2020年には三重交通グループホールディングスが同社の株式を100%保有し、連結子会社としての運営体制が整いました。

現在の運行路線

八風バスは、地域間幹線系統として志知線を運行し、桑名駅前を起点に様々な停留所へとアクセスします。加えて、名古屋との間の高速バスやコミュニティバスとして東員町オレンジバスの運行も受託しています。

運行中の一般路線には、志知線やネオポリス西高線があり、地元の高校への通学路線としても利用されています。また、高速バスにおいては名古屋とのアクセスが便利に提供されています。

車両とデザイン

八風バスは、ユーザーの利便性を考慮し、ワンステップバスを導入するなど、利用しやすい環境づくりを進めています。かつては独自のデザインバス（イルカバスなど）が導入されていましたが、最近は三重交通と共通の塗装が多くなっています。

結論

八風バス株式会社は、地域社会の交通インフラを支える重要な存在であり、今後も地域住民のニーズに応えつつ、さらなるサービス向上を目指していく事業者です。

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