公園通り (曲)

ゆずの配信限定シングル「公園通り」：デビューからの軌跡と未来への展望

2018年5月29日、ゆずは配信限定シングル「公園通り」をリリースしました。この楽曲は、伊藤園「お～いお茶」のCMソングとして書き下ろされたもので、同CMへの起用は「愛こそ」「春一番」に続く3度目となります。

「うたエール」以来3ヶ月ぶりのシングルリリースとなった「公園通り」は、ゆずのこれまでの歩みと、未来への展望を象徴する作品と言えるでしょう。楽曲のタイトルにもなっている「公園通り」は、ゆずが1998年3月3日、初となる有料ワンマンライブを開催した渋谷公園通り劇場のある場所。路上ライブからキャリアをスタートさせたゆずにとって、特別な場所なのです。

この楽曲は、5月16日にゆずと伊藤園の公式LINEアカウントで先行公開され、5月23日よりCMオンエアが開始されました。楽曲の先行公開とCMオンエアという戦略的な展開によって、大きな話題を集め、リリース前から注目度を高めました。

さらに、「公園通り」は、ゆずの2018年アリーナツアー「YUZU ARENA TOUR 2018 BIG YELL」の会場限定盤CDとして販売されました。この限定盤は、付属のオリジナルステッカーの絵柄が異なる「ゆ盤」「ず盤」の2種類が用意され、ツアー会場でしか手に入らない貴重なアイテムとなりました。ライブ会場限定盤であるため一般流通はしませんでしたが、ツアー終了後に名古屋のHMV栄店、広島のタワーレコード広島店で期間限定販売されるという、ファンにとって嬉しいサプライズもありました。

「公園通り」のアートワークは、デビュー当時からのゆずのマスコットキャラクターである「ゆずマン」と、新キャラクターのゆずネコ「あくびちゃん」をフィーチャーしており、ミニアルバム『ゆずマン』のジャケット写真をオマージュしたデザインとなっています。このアートワークには、渋谷公園通り劇場でのワンマンライブの記憶が強く反映されています。また、リリース決定後には北川悠仁がゆずマンのLINEスタンプを描き下ろし、5月30日からクリエイターズスタンプとして発売。プロモーション活動も多角的に展開されました。

ミュージックビデオ（MV）は、渋谷公園通りで撮影されました。5月上旬の早朝、ゆずは公園通り沿いを何度も往復しながら撮影を重ね、デビュー前にアルバイト代で購入した北川悠仁のギター、そして岩沢厚治が当時使用していたギターも登場します。“来週は ついに御茶ノ水まで アコギを買いに行くんだ”という歌詞にちなんで、ゆずの原点回帰を象徴する演出と言えるでしょう。MVの終盤には、1998年5月30日に行われた渋谷公園通り劇場でのライブ映像も使用されており、過去と現在が交差する、ゆずの歴史が凝縮された作品となっています。MVは、5月30日の「YUZU ARENA TOUR 2018 BIG YELL」大阪城ホール公演で初公開されました。

配信日の2018年5月29日付のオリコンデイリーデジタルシングルランキングでは、ゆず自身初のデイリー1位を獲得。「公園通り」は、CMソングとしての成功にとどまらず、音楽チャートでの高い人気も証明しました。楽曲、MV、アートワーク、そしてプロモーション活動、あらゆる要素が相乗効果を生み出し、大きな成功を収めたと言えるでしょう。この曲は、ゆずの音楽史における重要な一曲として、長く記憶されることでしょう。

「公園通り」は、単なるCMソングではなく、ゆずの歩みと、彼らの音楽に対する情熱を凝縮した、特別な作品です。過去を振り返りつつ、未来へと歩みを進めるゆずの姿を、この楽曲を通して感じ取ることができるでしょう。

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