BIG YELL

ゆず 14thアルバム『BIG YELL』：2年3ヶ月ぶりのオリジナル作品が描く、新たな景色

2018年4月4日、ゆずの14枚目のオリジナルアルバム『BIG YELL』（ビッグエール）がリリースされました。前作『TOWA』から約2年3ヶ月ぶりとなる本作は、アリーナツアー発表というサプライズとともに、2017年11月10日に行われた「YUZU HALL TOUR 2017 謳おう」の最終公演でその存在が明かされました。そして、12月22日の「冬至の日ライブ ファイナル」で、ついにアルバムタイトルと発売日が解禁。ファンの期待は最高潮に達していました。

新境地を開拓した、初の試みと新たな挑戦

『BIG YELL』は、ゆずのこれまでの作品とは異なるいくつかの特徴を持っています。まず、注目すべきはCDシングルが全く収録されていない点です。前作『TOWA』以降、CDシングルでの新曲リリースがなかったことから、オリジナルアルバムとしては初の試みとなりました。「タッタ」「カナリア」「愛こそ」「日常」といった既発曲に加え、「恋、弾けました。」「うたエール」などのCD初収録楽曲を収録した一方で、インスト曲やInterlude系の曲は収録されていません。オリジナルアルバムでは『リボン』以来のことです。

また、本作は豪華な初回生産限定盤DVDが付属しています。2017年のデビュー20周年イヤーを彩った「YUZU SUMMER FEST. TOUR 2017 GOOD SUNSHINE DAYS」から8カ所の夏フェスライブを厳選した映像と、「ゆず 冬至の日ライブ ファイナル」のノーカットライブ映像（約100分）を収録。デビュー前の路上ライブ時代を彷彿とさせる、横浜・伊勢佐木町カトレヤプラザでの熱気あふれるライブの模様は必見です。さらにファンクラブ会員向けには、ポストカードと抽選シリアルナンバーが付属するファンクラブ盤もリリースされました。

ジャケット写真は、Cygames本格RPG「グランブルーファンタジー」の制作チームが担当。オリジナリティあふれる、印象的なビジュアルに仕上がっています。売上枚数は初動・累計ともに前作『TOWA』を上回り、ゆずの変わらぬ人気と、本作への高い評価が証明されました。

豪華アーティストとのコラボレーションと、多様な楽曲群

『BIG YELL』には、様々なアーティストとのコラボレーション楽曲も収録されています。GReeeeNのHIDEとの共作「イコール」は、NTT東日本のCMソングにも起用され話題になりました。また、「スーパー歌舞伎II(セカンド)『ワンピース』」の主題歌となった「TETOTE(YZ ver.)」は、市川猿之助への提供楽曲をセルフカバーした作品で、ゆずの新たな一面を見せています。さらに、TeddyLoidや蔦谷好位置といったプロデューサー陣とのコラボレーションも、楽曲に奥行きを与えています。

北川悠仁と岩沢厚治、それぞれの個性と才能が融合した楽曲群は、バラエティに富んだ魅力に満ち溢れています。アップテンポで力強いナンバーから、静かで心に響くバラードまで、多様な音楽性が聴く者の心を揺さぶります。「ガイコクジンノトモダチ」のような、社会的なメッセージを込めた楽曲も収録されており、ゆずの音楽性の幅広さが際立っています。この曲は、ネット上で賛否両論を巻き起こしましたが、北川悠仁は忌野清志郎や桑田佳祐へのオマージュを込めて制作したと語っています。

楽曲の詳細

アルバムには、以下の楽曲が収録されています。それぞれの楽曲には、制作秘話やCMタイアップ情報などが紐づいており、より深く音楽を楽しむことができます。

聞こエール
TETOTE(YZ ver.)
イコール
愛こそ
カナリア
タッタ(Album ver.)
日常
恋、弾けました。
通りゃんせ
風のイタズラ
ガイコクジンノトモダチ
存在の証明
* うたエール

『BIG YELL』は、ゆずの新たな一面と、揺るぎない音楽性を示した、まさに集大成と言える作品です。それぞれの楽曲に込められた想いを噛み締めながら、じっくりと聴きたい一枚です。

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