六條神社 (岐阜市)

六條神社について

岐阜県岐阜市に位置する六條神社（ろくじょうじんじゃ）は、地域の人々にとって信仰の対象であり、長い歴史と独自の文化を持つ神社です。この神社は、もともと厚見郡六条村にあり、現在では三里地区の産土神社として親しまれています。

創建の歴史

六條神社の創建は元永2年（1119年）に遡ります。この年、祇園牛頭天王からの分霊を祀ったことが神社設立の起源とされています。特に興味深いのは、織田信雄が美濃国厚見郡にある正六位上楡賀保明神を、岐阜城攻防戦の混乱から守るために、八雲神社、本荘神社、そして六條神社の3つに分霊したとされるエピソードです。

その後、1908年（明治41年）に境内に切枕神社（水波賣神）、貴船神社（水波能賣神）、八幡神社（応神天皇）を合祀し、また1919年（大正8年）には津島神社（素戔鳴命）も合祀されるなど、常に地域の信仰の中心として発展してきました。

主祭神と配祀神

六條神社の主祭神は素盞嗚尊であり、その神格は水や風、戦の神であるとされます。また、配祀神には天照皇大神、月読命、豊受比咩命、応神天皇、水波賣神、火迦具大神などが含まれ、多くの神々が祀られています。これによって、神社は多様な信仰を受け入れる場所として発展してきました。

記念碑と文化

神社の境内には、海軍大将東郷平八郎像も存在しています。この銅像は、1936年に岐阜市で開催された躍進日本大博覧会に展示されていたものです。このような記念碑があることで、地域の歴史や文化が語り継がれています。

例大祭と鱗餅

六條神社の例大祭は「お棚まつり」とも呼ばれ、特に注目されるのは「お棚」と呼ばれる鱗餅（鏡餅）が供えられる点です。この鱗餅は、素盞嗚尊の八岐大蛇退治の伝説に因んで作られており、八雲神社が八岐大蛇の頭、本荘神社がその胴、六條神社が尾を模した形で奉納されています。興味深いことに、六條神社の例大祭は他の神社では長らく行われていなかったものの、2006年から本荘神社で復活し、地域の伝統文化が再び息を吹き返しました。

まとめ

六條神社は、地域住民に愛される神社であり、歴史的な背景や伝承が色濃く残る場所です。信仰の場としてだけでなく、地域の文化や歴史を学ぶ重要な構成要素として、今後もその存在意義を果たしていくことでしょう。岐阜県岐阜市に訪れる際は、ぜひこの神社を訪れて、その魅力を感じ取ってください。

所在地

岐阜県岐阜市六条北2丁目2-7

詳しい情報や参拝方法については、岐阜県神社庁の公式サイトをご覧ください。

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