六角大王Super

六角大王Superとは

六角大王Superは、株式会社セルシスが開発・販売していた3DCGソフトウェアです。1992年に人気を博したフリーウェア「六角大王」の製品版として登場しました。

当初は株式会社終作によって開発・販売されていましたが、2011年12月1日にセルシスへ権利が譲渡され、同社による開発・販売体制へと移行しました。しかし、2020年6月5日をもって販売が終了しました。

特徴

対応OSはMacOS（Super4まで）およびWindowsです。フリーウェア版から受け継いだ使いやすいインターフェースを持ちながら、ポリゴン編集機能が大幅に強化されています。画像編集ソフトのようなシンプルな操作性も特徴で、モデラーとしての性能も高く、ブーリアン演算や螺旋パイプなどの立体自動生成機能も搭載していました。

特に注目すべきは、Super2から搭載された「3Dマンガ機能」です。これは、平面の下絵の輪郭をなぞることで自動的に立体化できる機能で、これを発展させた「人体作成機能」では、正面写真から3Dモデルを生成することができました。これらの独自機能は、他のソフトウェアには見られない特徴でした。

3DCGソフトとしては、出力形式が充実しており、他のソフトウェアと組み合わせて本格的なレンダリングを行うことも可能です。モデリングに特化しているため、レンダリング機能が搭載されたのはSuper6からでした。

発売日

1998年 - 六角大王Super
1999年12月3日 - 六角大王Super2（Mac版）
2000年5月 - 六角大王Super2（Windows版）
2001年10月31日 - 六角大王Super3（Mac版）
2001年12月21日 - 六角大王Super3（Windows版）
2003年4月4日 - 六角大王Super4（Mac版）
2003年7月11日 - 六角大王Super4（Windows版）
2005年10月28日 - 六角大王Super5
2007年4月24日 - 六角大王Super5.5
2009年6月5日 - 六角大王Super6

後継ソフト

六角大王Superの技術とノウハウは、セルシスが開発した「CLIP STUDIO MODELER」に引き継がれています。また、六角大王Superの開発者の一人である古島終作氏もCLIP STUDIO MODELERの開発に関わっています。

その他

多摩ソフトウェアが販売していたペーパークラフト作成支援ソフト「ペパクラデザイナー Ver.3」には、六角大王Superの機能限定版である「六角大王SuperLE」が付属しており、立体形状データを直接ペパクラデザイナーにエクスポートすることができました。

六角大王Superは、モデリングに特化した独自の機能と使いやすさから、多くのユーザーに支持された3DCGソフトウェアでした。

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