共和党 (マラウイ)

マラウイ共和党：過去の栄光と現状

マラウイ共和党は、2004年の総選挙の数ヶ月前に、グアンダ・チャクアンバがマラウイ会議党を離党して設立した政党です。設立当初は、小規模な野党6党による選挙同盟「ムグウイリザノ連合」に加わり、チャクアンバ自身が大統領候補として、当時の現職大統領ビング・ワ・ムタリカやマラウイ会議党のジョン・テンボと争いました。

2004年の選挙では、ムタリカが統一民主戦線から大統領に選出されました。チャクアンバは25.7%の得票を得て3位に終わりました。国民議会では、ムグウイリザノ連合全体で27議席を獲得し、そのうち15議席を共和党が占めました。統一民主戦線は議席数でマラウイ会議党に敗れたため、連立政権を模索しました。共和党は当初、ムタリカの勝利に異議を唱えていましたが、選挙翌月の6月初旬には政権への協力を表明し、3人の議員が閣僚に就任しました。さらに、翌年2月にはチャクアンバ自身も農林水産大臣として入閣しました。

しかし、2005年2月にムタリカが大統領として統一民主戦線を離党し、民主進歩党を設立すると、チャクアンバも共和党を離れ、民主進歩党に参加しました。その後、チャクアンバは民主進歩党を離党し、新たに新共和党を設立しましたが、共和党には戻りませんでした。

2009年の総選挙では、共和党はスタンリー・ムサウリを大統領候補として擁立しましたが、得票率はわずか0.76%にとどまり、落選しました。国民議会でも議席を獲得できず、共和党は議会から姿を消すことになりました。現在に至るまで、共和党は国会に議席を回復できていません。

マラウイ共和党は、かつては有力な野党として存在感を示しましたが、党首の離党や選挙での敗北を経て、現在では国政において影響力を持つことができていません。今後の動向が注目されます。

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