共和国直轄地

共和国直轄地について

共和国直轄地は、タジキスタンの行政区画の一つで、首都ドゥシャンベをその中心としています。2008年の時点で約160万人の人々が暮らしており、総面積は約2万8400平方キロメートルです。

地理

この地域は、アムダリヤ川の支流であるヴァフシュ川が流れ、多様な地形が特徴です。北にはギッサール山脈とゼラフシャン山脈が連なり、南には標高7600mを超えるダルヴァズ山地がそびえ立っています。冬は非常に厳しく、10月から5月にかけて雪が降りますが、カエデ、ナナカマド、リンゴ、ナシ、クルミなど、寒さに強い木々が生い茂る山腹の森は一年を通して緑を保っています。果樹園では、リンゴやナシの他に、モモ、サクランボ、クワノミ、アプリコットなども栽培されており、小さく丈夫な品種の牛馬も飼育されています。

歴史

共和国直轄地は、1955年8月25日にガルム州が廃止されたことに伴い、組織されました。

行政区分

共和国直轄地は、1つの市と13の地区に分かれています。以下に、西から順に各地区を紹介します。

1. トゥルスンゾダ地区（旧レガル地区）
2. シャーリナウ地区
3. ギッサール地区
4. ルダキ地区（旧レーニンスキー地区）
5. ヴァルゾブ地区
6. ドゥシャンベ市
7. ヴァーダト地区（旧コファルニホン地区）
8. ファイザーバード地区
9. ログン地区
10. ヌーラバード地区（旧ダルバンド地区）
11. ラシュト地区（旧ガルム地区）
12. タヴィルダラ地区
13. タジカバード地区
14. ジルガトール地区

産業

この地域では、農業が主要な産業となっています。特に、果樹栽培や畜産業が盛んです。また、水力発電も重要な資源であり、ヴァフシュ川沿いには大規模な水力発電所が建設されています。

交通

共和国直轄地は、タジキスタンの交通の要衝でもあります。パミール・ハイウェイやM34ハイウェイ（ドゥシャンベ - タシュケント間）が通過しており、国内外へのアクセスが容易です。

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