共犯者 (矢沢永吉のアルバム)

アルバム『共犯者』について

矢沢永吉のスタジオ・アルバム『共犯者』は、1988年にリリースされました。このアルバムのリリースは彼のキャリアの中でも特別な意味を持ち、その魅力や音楽的成長が感じられます。本記事では、アルバムに先立ってリリースされた同名のシングルや、アルバムの制作について詳しく紹介します。

シングル『共犯者』

『共犯者』というタイトルのシングルは、1988年7月6日に発売されました。これは矢沢永吉にとって21枚目のシングルであり、前作『FLASH IN JAPAN』から約1年の間隔を空けてのリリースです。また、日本での発売としては『BELIEVE IN ME』以来およそ2年ぶりとなります。このシングルは、東芝EMIに移籍してからの最初の作品でもあり、ファンにとって印象深いリリースとなっています。

シングルはカセットテープのみでリリースされ、B面にはオリジナル・カラオケが収録されています。収録曲は以下の通りです。

• - 共犯者
• - Risky Love

アルバム『共犯者』

シングルのリリースからおよそ2週間後の1988年7月21日、アルバム『共犯者』が発売されました。この作品は矢沢永吉にとっての16枚目のスタジオ・アルバムであり、リリースにあたって掲げたキャッチコピーは「俺は、ますます俺になる。」という、自信に満ちたメッセージでした。前作『FLASH IN JAPAN』からは1年、また日本での発売としては『東京ナイト』から2年ぶりの新作となります。

『共犯者』の制作にあたって、矢沢は初のロンドンレコーディングを行いました。これにより、国際的なミュージシャンと共演し、新たな音楽的展開がなされました。アレンジャーにはジョージ・マクファーレンやジム・ウィリアムスが起用され、参加したミュージシャンにはレベル42のアラン・マーフィーやミッキー・ムーディ、ジミー・コープリー、ジャズ・ロクリー、マーク・フェルサムといった著名なイギリス人ミュージシャンが名を連ねました。

矢沢本人もインタビューで「39歳なりの不良性」を強調し、「男はいくつになっても不良でなきゃいけない」と語るなど、自身の音楽的アイデンティティを表現しています。彼の言葉からは、年齢に関係なくパンク精神を持ち続ける姿勢が感じられます。

リリース形態

アルバム『共犯者』は、1988年7月6日に東芝EMIのEASTWORLDレーベルからLP、カセットテープ、CDの3形態でリリースされました。LP盤には特別な装丁が施されており、シュリンクの上から矢沢の右手部分にキャッチコピーが書かれたシールが貼られていますが、アナログ版にはオビが付属していないという独特な仕様になっています。一方、CD版には帯が付属しています。

収録曲

アルバムにはいくつかの楽曲が収められており、リスナーに強いメッセージを届けています。曲のテーマは多岐に渡り、矢沢永吉ならではの個性的なスタイルが際立つ仕上がりとなっています。今作を通じて、彼の音楽への情熱と探求心が確かに感じられます。

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