兵庫県立出石特別支援学校

兵庫県立出石特別支援学校について

兵庫県豊岡市に位置する兵庫県立出石特別支援学校は、知的障害を持つ児童・生徒を対象とした特別支援学校です。また、同校には美方郡香美町に設けられたみかた校（分校）も含まれます。この学校では、特別な支援が必要な生徒たちに対し、質の高い教育と生活支援を提供しています。

沿革

この学校の始まりは、1967年に設立された隣接地の精神薄弱児施設「兵庫県立出石学園」に由来しています。最初は出石町立弘道小学校と出石町立出石中学校の分校として開校しましたが、1974年に兵庫県立出石養護学校として独立しました。その後、1979年には肢体不自由児対応の和田山分校が設置され、1986年には高等部が開設されました。

1992年に和田山分校は独自の学校となり、2005年には現在の名称、兵庫県立出石特別支援学校に変更されました。2015年には香美町にみかた校を設立し、さらに2016年には一部の学部が豊岡聴覚特別支援学校に移管されています。また、今後の統廃合計画により、両校は2027年春に統合される予定です。

設置学部と通学区域

学校には、小学部、中学部、高等部が設置されており、通学区域は兵庫県立特別支援学校通学区域に基づいています。開校当初は但馬全域が対象でしたが、現在は主に豊岡市、養父市、香美町、新温泉町が通学区域とされています。特に、豊岡市内の小中学部は、豊岡聴覚特別支援学校の区域を除外する形になっています。

アクセス

学校へのアクセスは、JR豊岡駅や江原駅から出石方面行きのバスを利用し、「特別支援学校」バス停で下車する方法があります。ただし、バスの便数は限られているため、注意が必要です。また、車でのアクセスも可能で、北近畿豊岡自動車道八鹿氷ノ山インターチェンジからは北東へ約25分です。一般の児童生徒は主にスクールバスを利用しています。

統廃合計画について

中長期的な視点で、出石特別支援学校と兵庫県立豊岡聴覚特別支援学校は児童生徒数の減少に伴い、2027年春に統合される方向で進んでいます。しかし、保護者からは統合中止を求める声も上がり、一時的に統合が延期された経緯もあります。現在は「統合後の新しい学校像検討会議」が設けられ、新しい学校のあり方について議論が行われています。また、統合後は、兵庫県立豊岡南高等学校の旧校地を校地として使用する予定です。

結論

兵庫県立出石特別支援学校は、歴史深い教育機関であり、地域の特別支援のニーズに対応するため、常に進化を続けています。今後の学校の沿革においても、さらなる成長と発展が期待されます。

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