兵庫県立明石公園球技場兼自転車競技場

兵庫県立明石公園球技場兼自転車競技場の概要

兵庫県立明石公園球技場兼自転車競技場は、兵庫県明石市にある多目的なスポーツ施設です。こちらは明石公園内に位置し、様々な球技や自転車競技が行える場所です。

歴史背景

この施設の歴史は1950年にまでさかのぼります。当初は明石競輪場として開設され、市営競輪レースが使用されていました。しかし、1961年に当時の兵庫県知事・阪本勝氏が県営のギャンブルを廃止することを表明した影響で、競輪はその年に終了しました。競輪の廃止以降は、施設はしばらく使われない状態となり、多くの年が無駄に過ぎ去りました。

しかし、1977年には兵庫県から予算が付与され、施設の整備が進められて自転車競技場として再生されました。この競技場は日本自転車競技連盟に公認され、400メートルの周回コースが設けられました。その後、サッカーやラグビーなどの球技が行える球技場としても整備され、多くのスポーツに対応した施設となりました。

地元との関わり

競輪場時代の車券売り場跡地には、明石市立図書館と兵庫県立図書館が立地しており、地域住民にとっても重要な文化施設としての役割を果たしています。競技場自体も地域のスポーツシーンに定評があり、周辺地域の住民にとって身近な存在となっています。

2006年には第61回国民体育大会（のじぎく兵庫国体）のトラックレース会場として利用され、多くの観客が集まりました。また、1999年の全国都道府県対抗自転車競技大会では、1998年長野オリンピックの金メダリストである清水宏保選手が参加し、注目を集めました。

現在の利用状況

かつては一部の競輪選手がこの施設を練習拠点とすることがありましたが、2002年に甲子園競輪場が廃止された後、より多くの兵庫県登録の選手がこの場所を練習に利用するようになりました。持ち場の利便性から、若手選手からプロ選手まで、多くのライダーがここで技術を磨き続けています。

明石公園内のスポーツ施設として、多様なスポーツ活動を支える役割を果たしているこの球技場と自転車競技場は、今後も地域スポーツの発展に寄与し続けるでしょう。競技者たちの情熱が詰まったこの場所で、さらなる記録や感動の瞬間が生まれることを期待しています。

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