兵庫県立鳴尾高等学校

兵庫県立鳴尾高等学校

兵庫県立鳴尾高等学校（ひょうごけんりつなるおこうとうがっこう）は、西宮市に位置する公立の高等学校です。略称は「鳴高（なるこう）」で、地理的に甲子園に近い高校の一つとして知られています。実際、センバツに2回出場した野球部の活躍もあり、多くの人々に認知されています。学校の特徴の一つとして、全国的に見ても珍しい「臨海学舎」というプログラムがあったことが挙げられます。

沿革

この学校の創立は1939年（昭和14年）まで遡り、元々は武庫川高等女学校から男子校として設立されたものでした。その後、1946年に学制改革が行われ、高等学校として認可されます。1950年からは兵庫県に移管され、兵庫県立鳴尾高等学校と名称が変更されました。

1951年には、野球部が選抜高等学校野球大会で準優勝を果たし、隣接する甲子園阪神パークから象を連れて入場するなど、話題を呼びました。その後、野球部は1952年には再び選抜大会に出場し、ベスト4に進出します。1989年にはアメリカのジョンロジャーズ高等学校と姉妹校提携を結び、国際交流にも力を入れるようになりました。

2003年には、国際的な視野を持った生徒を育成するために「グローバルインタアクションコース」を設置し、2011年にはこのコースの後継として国際文化情報学科が設けられました。これにより、より専門的な知識を学ぶ機会が広がりました。

臨海学舎の活動

鳴尾高等学校の恒例行事として知られる「臨海学舎」は、毎年1年生が夏に海水浴場で3日間の遠泳を行うプログラムでした。これは特に2年生が1年生の遠泳をサポートしながら、独特の掛け声「エンヤーコーラ」で団結を深めるというものでした。この行事は60年以上の歴史を持ち、多くの生徒にとって印象深い経験となっていました。しかし、2020年以降は新型コロナウイルスの影響で中止となり、2021年度にはついに廃止されました。2023年度からは新たに「ナビたんキャンプ」という登山をメインとしたプログラムが実施されることになりました。

卒業生

鳴尾高等学校は、多くの著名な卒業生を輩出していることでも知られています。元プロ野球選手の日下隆や鈴木武、藤尾茂に加え、アナウンサーの佐々木恭子、小寺右子、脚本家の重森孝子など、多岐にわたる分野で活躍する人々がいます。また、女優の風花舞やラグビー選手の福江仙太郎なども鳴高の卒業生です。

最後に

兵庫県立鳴尾高等学校は、確かな歴史と伝統を持つ学校であり、優れた教育を提供し続けています。その特徴的な行事や多様な教育プログラム、豊かな卒業生のネットワークは、今後も学校の強みとなることでしょう。

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