兵庫県道208号二見港土山線

兵庫県道208号二見港土山線

兵庫県道208号二見港土山線（ひょうごけんどう208ごう ふたみこうつちやません）は、兵庫県南東部に位置する明石市と加古川市を結ぶ一般県道です。この路線は、名称が示す通り、明石市の二見港周辺から加古川市の土山地区までを結ぶ重要なルートの一つとなっています。臨海部の産業地域と内陸部の住宅地域や交通結節点を結ぶ役割を担っています。

路線の概要

本路線の起点は、明石市二見町南二見に位置する二見大橋の南詰です。二見大橋は、二見港の周辺に架かる主要な橋梁であり、その南側がこの県道の出発点となります。路線はここから概ね北西方向へと進み、加古川市へと入ります。そして最終的な終点は、加古川市平岡町土山にある土山交差点です。この土山交差点は、国道2号の主要な交差点であり、兵庫県道84号宗佐土山線および兵庫県道514号志染土山線の終点も兼ねている交通の要衝です。路線の総延長は3.784キロメートルと比較的に短いですが、その限られた区間の中に地域の重要なポイントが点在しています。

通過する自治体

兵庫県道208号二見港土山線が通過するのは、起点のある明石市と終点のある加古川市の二つの市です。この二市は隣接しており、本路線は両市間の比較的短い距離を結んでいます。

重複区間

この県道には、他の主要な幹線道路との重複区間が存在します。具体的には、明石市魚住町清水の清水交差点から終点の加古川市平岡町土山にある土山交差点までの区間において、国道2号および兵庫県道514号志染土山線と重複しています。この重複区間は路線の大部分を占めており、特に終点付近ではこれらの複数の路線が同じルートを共有している形となります。清水交差点から土山交差点の間を利用する場合、通過している道路がこの県道であると同時に、国道2号や兵庫県道514号でもあるという状況になります。

道路施設

路線上には、地域の交通において重要な役割を果たす道路施設があります。主要なものとしては、起点の近くに位置する二見大橋が挙げられます。これは明石市内に所在する橋梁であり、路線の出発点を示すランドマークの一つとも言えます。

地理と沿線

兵庫県道208号二見港土山線の沿線には、多様な地域環境と施設が見られます。起点の二見港周辺は、古くから港湾として栄え、現在も臨海工業地帯や水産関連施設などが立地するエリアです。ここから少し北に進むと、山陽電気鉄道本線の西二見駅があります。この駅周辺は、近年開発が進んだ住宅地が広がり、生活関連施設も集まっています。さらに、兵庫県立明石西高等学校のような教育機関も沿線に位置しており、通学路としても利用されています。終点に近づくにつれて、JR西日本山陽本線（JR神戸線）の土山駅周辺の市街地に入ります。土山駅はJRの主要駅であり、駅前には商業施設や公共施設が集まるなど、地域交通および生活の中心地の一つとなっています。

また、この県道は複数の主要な鉄道路線と立体交差などで交わっています。山陽電気鉄道本線、山陽新幹線、そしてJR山陽本線です。これらの鉄道路線を横断することで、沿線の各エリア間の接続を確保しています。特にJR山陽本線の土山駅が終点近くにあることは、この県道が駅へのアクセス路としても機能していることを示しています。

路線の役割

総延長は短いながらも、兵庫県道208号二見港土山線は、明石市南部の二見港周辺地域と加古川市平岡町の土山駅周辺地域という、性格の異なる二つのエリアを結ぶ重要な生活道路、産業道路として機能しています。臨海部の工場や港湾施設へのアクセス、西二見駅や土山駅といった交通結節点へのアクセス、そして沿線の住宅地や学校へのアクセスを担っており、地域の交通ネットワークの一翼を担っています。

関連事項

兵庫県が管理する多数の県道の一つとして、兵庫県道208号二見港土山線は「兵庫県の県道一覧」にその名を連ねています。

もう一度検索