兵庫県道437号東觜崎網干停車場線

兵庫県道437号東觜崎網干停車場線は、兵庫県の南西部地域を結ぶ重要な一般県道です。この路線は、たつの市神岡町東觜崎を起点とし、揖保郡太子町を経由して姫路市網干区へ至ります。名称の通り、起点は東觜崎地区、終点は網干駅周辺に設定されており、地域間の日常的な移動や物流を支える基盤となっています。

路線の正確な起点は、たつの市神岡町東觜崎にある觜崎橋東詰交差点です。この地点では、県道724号姫路新宮線と接続しています。一方、終点は姫路市網干区和久に位置するJR西日本山陽本線網干駅の南口ロータリー前です。終点は県道133号網干停車場新舞子線の終点も兼ねています。この路線の総延長は9.962キロメートルです。

この県道は、たつの市、揖保郡太子町、そして姫路市と、三つの自治体を通過します。経路の途中では、たつの市と揖保郡太子町の境界付近で林田川を渡る宮原橋など、いくつかの河川や地理的な特徴を越えていきます。

経路の一部には、他の主要道路と重複する区間が複数存在します。たつの市龍野町内の島田南交差点から日飼交差点にかけては、県道5号姫路上郡線と重複しています。また、同じくたつの市龍野町内の富永交差点から堂本中交差点にかけては、国道179号と重複します。さらに、終点に近い姫路市網干区高田の高田交差点からは、県道133号網干停車場新舞子線と重複し、そのまま終点である網干駅南口へと至ります。これらの重複区間は、広範な地域交通ネットワークにおける本路線の連携機能を示しています。

また、本路線は鉄道との関連も深く、複数の鉄道路線と交差しています。たつの市内では山陽新幹線や、JR西日本姫新線と交差し、沿線には姫新線の東觜崎駅や本竜野駅があります。終点付近ではJR西日本山陽本線と交差し、接続する網干駅は主要な交通結節点となっています。これらの鉄道との接続は、公共交通機関との連携を容易にし、移動の選択肢を広げています。

沿線には、たつの市立龍野東中学校やたつの市立小宅小学校などの教育施設も点在しており、地域住民の生活に密着した経路となっています。

この県道の歴史における近年注目すべき変更点として、2024年（令和6年）3月31日に終点の位置が変更されたことが挙げられます。それまで網干駅北口に設定されていた終点が、同年3月29日付の兵庫県告示に基づき、網干駅南口へと正式に変更されました。これは、駅周辺の再整備や交通状況の変化に対応するための措置と考えられます。

このように、兵庫県道437号東觜崎網干停車場線は、起点であるたつの市東觜崎から終点の姫路市網干駅まで、地域を結ぶ重要な動脈として機能しており、複数の主要道路や鉄道との連携を通じて、地域住民の生活や経済活動を多方面から支えています。

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