兵庫県道482号沼島線

兵庫県道482号沼島線

兵庫県道482号沼島線は、兵庫県南あわじ市内に位置する一般県道です。紀伊水道に浮かぶ孤島、沼島島内を走るこの路線は、兵庫県が管理する県道としては最も南に位置する存在として知られています。

概要

この県道は、南あわじ市に属する沼島という小さな島の中に全てが収まっています。沼島は淡路島の南沖合に位置し、神話の島としても名高い地域です。本路線は、島の玄関口であり交通の要衝となっている沼島漁港と、そこに隣接する集落の中心部とを結ぶ役割を担っています。島民の日常生活や、観光客が島に訪れた際の移動において、非常に短いながらも重要なアクセス路としての機能を果たしています。兵庫県内で最も南に位置するという地理的な特性も、この路線の大きな特徴の一つです。

路線概要

兵庫県道482号沼島線の具体的な路線データは以下の通りです。

起点: 南あわじ市沼島（沼島漁港付近）
終点: 南あわじ市沼島
総延長: 40 メートル

起点は沼島島内の南あわじ市沼島にあり、具体的には沼島漁港のすぐ近くに定められています。そして終点も同じく南あわじ市沼島内に位置しており、この県道全体が沼島の中で完結していることを示しています。特筆すべきはその総延長で、わずか40メートルという極めて短い距離であり、これは日本の都道府県道の中でも非常に短い部類に入ります。この短い区間ながら県道として指定されていることは、沼島における交通の要衝である沼島漁港への重要なアクセス路としての位置づけを示しています。

地理的特徴と接続道路

兵庫県道482号沼島線は、文字通り沼島島内のみで全ての区間が完結しています。そのため、島内の市道を除けば、他の主要な県道や国道といった広域的な幹線道路との直接的な接続は一切ありません。独立した短い路線として機能しています。

しかしながら、路線の起点近くに位置する沼島漁港からは、淡路島の土生港との間を結ぶ定期船である沼島汽船が運航されています。この沼島汽船を利用して土生港へ渡ると、そこには兵庫県道76号洲本灘賀集線が通じています。したがって、兵庫県道482号沼島線を利用することで、間接的ではありますが、渡船を介して淡路島南部の広域的な道路網へとアクセスすることが可能となっています。これは、島という地理的な制約がある中で、外部との交通を維持するための重要な手段と言えます。

沿線施設

兵庫県道482号沼島線の沿線には、住民生活や島への来訪者に関連する施設が立地しています。主なものとしては、この路線の起点ともなっている沼島漁港が挙げられます。漁港は島の産業の中心であるとともに、淡路島本土との交通を結ぶ重要な拠点です。また、沿線には地域生活を支えるための施設として、沼島郵便局なども見られます。これらの施設は、県道のごく短い区間に集中して存在しており、路線の役割が集落の中心部と港を結ぶことにあるのを反映しています。

兵庫県最南端の県道

改めて、兵庫県道482号沼島線は、兵庫県が管理する県道網の中で最も南に位置する路線です。この事実は、沼島という島が兵庫県の最南端に近い位置にあることを示しています。短い総延長や島内完結という特性と合わせて、この「最南端」という点も、兵庫県道482号沼島線のユニークな特徴の一つと言えるでしょう。

関連項目

兵庫県の県道一覧

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