兵庫県道49号三田篠山線

兵庫県道49号三田篠山線

概要

兵庫県道49号三田篠山線（ひょうごけんどう49ごう さんだささやません）は、兵庫県三田市から丹波篠山市へ至る主要地方道に指定された県道です。三田市志手原の兵庫県道37号三田後川上線交点を起点とし、丹波篠山市南新町の兵庫県道77号篠山山南線交点（南新町交差点）を終点とする、総延長約21.386キロメートルの路線です。本路線は三田市と丹波篠山市の二つの市を通過します。

路線の特徴

この県道は、三田市と丹波篠山市を結ぶ比較的長い路線ですが、特に山間部においては、車両の通行に十分な幅員が確保されていない区間が多く残されていることが大きな特徴です。改良が進んでいない区間として、丹波篠山市小枕の国道372号小枕交差点付近から三田市母子にかけての約5キロメートル、そして三田市永沢寺付近から同市乙原までの約5キロメートルなどが挙げられます。

これらの区間では、道幅が1.5車線から狭い場所では1車線程度となり、特に山間部ではカーブが連続し、対向車とのすれ違い（離合）が困難な場所が断続的に出現します。前述の区間のうち、丹波篠山市と三田市の市境に位置する峠周辺は、特に急なカーブが連続するため、走行には細心の注意が必要です。また、路線の起点に近い三田市志手原地区における琴引峠を越える約1キロメートルも、センターラインが設置されておらず、2車線に満たない道幅となっています。ここでは自動車同士のすれ違いはかろうじて可能であるものの、三田市中心部から乙原・小野方面へ向かう主要なルートの一つであることから交通量が比較的多く、注意深い運転が求められます。

一方で、三田市小野地区では、周辺の交通状況の改善を図るため、新たに小野バイパスが整備されました。このバイパスは2005年（平成17年）5月9日に開通しており、一部区間の交通の流れをスムーズにしています。

歴史

本路線は、1993年（平成5年）5月11日に建設省（現在の国土交通省）によって主要地方道として指定されました。これにより、地域の幹線道路としての重要性が公的に認められ、その後の整備計画などが進められる基盤となりました。

路線状況

路線の途中には、他の道路と一部区間を共有する重複区間が存在します。具体的には、三田市母子地区において兵庫県道308号曽地中三田線と、また丹波篠山市小枕地区においては国道372号と重複して経路を進みます。特に国道372号との重複区間は、小枕交差点を含む短い区間です。

重複する主な道路

兵庫県道308号曽地中三田線（三田市母子）
国道372号（丹波篠山市小枕・小枕交差点付近）

通過する自治体

兵庫県三田市
兵庫県丹波篠山市

交差する主な道路

兵庫県道37号三田後川上線（三田市志手原：起点）
兵庫県道309号福住三田線（三田市小野・小野交差点）
兵庫県道308号曽地中三田線（三田市母子）
国道372号（丹波篠山市小枕・小枕交差点）
兵庫県道306号池上杉線（丹波篠山市北・北交差点）
兵庫県道77号篠山山南線（丹波篠山市南新町・南新町交差点：終点）

沿線の主な施設

菩提寺 (三田市)（別名：花山院。西国三十三所 番外札所として知られる古刹です）
永澤寺（ハナショウブの名所として有名です）

兵庫県道49号三田篠山線は、三田と丹波篠山を結ぶ重要なルートとしての役割を担いつつも、山間部特有の地形により、一部に未改良の狭隘区間を残しています。これらの区間を通行する際は、道幅やカーブ、対向車に十分注意するなど、慎重な運転が求められます。沿線には歴史ある寺院なども点在しており、地域の自然や文化に触れる機会も提供しています。今後の改良によるさらなる安全性の向上が期待される路線です。

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