兵庫県道50号但馬空港線

兵庫県道50号但馬空港線

兵庫県豊岡市を通過する主要地方道である兵庫県道50号但馬空港線について解説する。本路線は、但馬空港への主要なアクセス路であり、近年では北近畿豊岡自動車道への接続機能も担う。

概要

兵庫県道50号但馬空港線は、兵庫県豊岡市内に完結する主要地方道として指定されている。路線の起点は、豊岡市岩井にある「但馬空港交差点」であり、ここでは兵庫県道713号豊岡日高線と連絡する。終点は、豊岡市戸牧に位置する北近畿豊岡自動車道の「豊岡出石インターチェンジ」である。この路線は、地域の空の玄関口である但馬空港と高速道路を結ぶ重要な役割を担っている。

路線データ

路線名: 但馬空港線
起点: 豊岡市岩井（但馬空港交差点、兵庫県道713号豊岡日高線交点）
終点: 豊岡市戸牧（豊岡出石インター、北近畿豊岡自動車道 豊岡出石IC、兵庫県道727号豊岡出石インター線終点）
重要な経過地: 指定なし

歴史

「兵庫県道50号」という路線番号は、過去には別の道路に割り当てられていたことがある。具体的には、1971年10月1日時点では、三木市と神戸市を結ぶ「三木下谷上線」（1964年主要地方道指定）がこの番号を使用していた。現在の但馬空港線に「50」の番号が付与されたのは1994年4月1日のことである。これは、同日に従来の三木下谷上線が兵庫県道85号（後に改称）へと番号を変更したことに伴うものである。

但馬空港線自体は、これに先立つ1993年5月11日に、建設省（現国土交通省）によって主要地方道として指定されている。

近年の大きな動きとして、2024年には路線の終点付近において重要な変更が実施された。まず、2024年7月5日には、終点がそれまでの国道312号接続地点から豊岡市上佐野に変更される告示が行われた。さらに同年9月20日には、終点が豊岡市上佐野から新設の豊岡出石インターチェンジがある豊岡市戸牧へと再変更された。この再変更と同時に、豊岡市戸牧から上佐野にかけての既存区間が県道の指定から外された。

そして、北近畿豊岡自動車道の豊岡出石インターチェンジが開通した2024年9月23日に、本路線の起点である豊岡市岩井から新終点の豊岡市戸牧までの区間（約2.2キロメートル）が新たに供用を開始した。同時に、県道の指定から外れた旧区間は県道としての供用が廃止され、その後は兵庫県道728号但馬空港インター線や豊岡市道但馬空港連絡線として利用されている。

地理

通過する自治体

本路線は、兵庫県豊岡市内のみを通過する。

交差する道路

兵庫県道713号豊岡日高線（起点）
北近畿豊岡自動車道（豊岡出石IC、終点）
* 兵庫県道727号豊岡出石インター線（終点）

沿線

沿線には、通称「但馬空港」または愛称「コウノトリ但馬空港」として知られる但馬飛行場が位置しており、本路線は空港への主要なアクセスルートとしての役割を担っている。

まとめ

兵庫県道50号但馬空港線は、兵庫県豊岡市に位置する主要地方道であり、但馬空港と北近畿豊岡自動車道を結ぶ重要な道路である。特に2024年には、北近畿豊岡自動車道の延伸に伴い、終点位置が変更され、新しい区間が開通した。これにより、空港アクセスに加え、高速道路ネットワークとの連携を強化する役割を担っている。

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