兵庫県道515号小原宝殿停車場線

兵庫県道515号小原宝殿停車場線

正式名称を兵庫県道515号小原宝殿停車場線といい、兵庫県姫路市飾東町小原を起点とし、加古川市米田町平津に位置するJR宝殿駅前を終点とする一般県道です。その全長は10.137キロメートルに及びます。この県道は、主に播磨平野の中央部を東西方向に結ぶ役割を担っており、地域住民にとって日常的な移動を支える重要な生活道路の一つとなっています。

概要

本路線は、姫路市を出発した後、大部分を加古川市域で構成され、終点近くでわずかに高砂市を通過するという経路上の特徴を持っています。特に加古川市内の区間が長く、路線の約9割を占めているのが特徴です。地元では、古くからこの道が志方方面へ通じていたことから、「志方街道」という愛称で広く親しまれています。終点である宝殿駅は、行政区画上は加古川市と高砂市にまたがる場所にありますが、県道が接続する駅前ロータリーや終点地点は加古川市側に位置しています。

路線データ

起点

兵庫県姫路市飾東町小原。具体的には、小原交差点において国道372号と接続しており、同時に兵庫県道372号山下飾東線の終点にも指定されています。

終点

兵庫県加古川市米田町平津。JR西日本山陽本線およびJR貨物の宝殿駅前に至ります。この地点は、兵庫県道388号飾東宝殿停車場線、兵庫県道391号伊保宝殿停車場線、兵庫県道393号生石宝殿停車場線の終点も兼ねています。

総延長

10.137 km

路線状況

この県道は、一部区間で他の主要道路と重複しています。主な重複区間は以下の通りです。

兵庫県道388号飾東宝殿停車場線: 高砂市神爪（かみつめ）2丁目から同市神爪1丁目の間。
国道2号: 高砂市米田町島にある島交差点から、加古川市米田町平津の宝殿駅前交差点までの区間。この区間は東西交通の主要幹線である国道2号と経路を共有します。
兵庫県道393号生石宝殿停車場線: 高砂市米田町島の島交差点から、加古川市米田町平津の終点までの区間。国道2号との重複区間とほぼ同じです。
兵庫県道391号伊保宝殿停車場線: 加古川市米田町平津の宝殿駅前交差点から、同じく加古川市米田町平津の終点までの短い区間。

複数の県道や国道と重複することで、広範囲からの宝殿駅へのアクセスルートの一部を形成しているとも言えます。

主な構造物

路線上にはいくつかの橋梁が架けられています。主要なものとしては、姫路市内の切池谷川を渡る「姫ケ峠橋」、加古川市内で法華山谷川を渡る「地蔵橋」と「志茂野橋」があります。これらの橋は、地域の河川を横断するために重要な役割を果たしています。

地理

通過する自治体

本路線が通過する自治体は以下の3市です。

兵庫県姫路市
兵庫県加古川市
兵庫県高砂市

前述の通り、大部分は加古川市を通過します。

交差・接続する主な道路

国道372号
兵庫県道372号山下飾東線
国道2号
兵庫県道388号飾東宝殿停車場線
兵庫県道391号伊保宝殿停車場線
兵庫県道393号生石宝殿停車場線

交差する鉄道

山陽本線

沿線

沿線には、教育機関として加古川市立志方小学校があり、地域住民の生活に密着した施設が見られます。また、終点付近にはJR西日本山陽本線およびJR貨物の宝殿駅があり、広域からの交通結節点としての機能も担っています。

この県道は、起点付近の田園地帯から、加古川市志方町などの集落、そして終点に向かうにつれて市街地へと景観が変化していくのが特徴です。地域の交通ネットワークにおいて、東西方向の連絡路として機能し、周辺地域へのアクセスを支えています。

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