兵庫県道518号砥堀本町線

兵庫県道518号砥堀本町線

兵庫県道518号砥堀本町線（ひょうごけんどう518ごう とほりほんまちせん）は、兵庫県姫路市内を縦断するように通る一般県道です。この道路は、かつて主要な地方道の一部であった歴史を持ち、現在も姫路市の北部と中心部を結ぶ重要なルートとして機能しています。

概要

この県道の起点は、姫路市北部に位置する砥堀地区です。具体的には、砥堀交差点で国道312号に接続する地点が始まりとなります。そこから南へ進み、終点は姫路市本町にある姫路市民会館前の交差点で、ここでは主要幹線である国道2号と結ばれます。路線の総延長は5.334キロメートルです。

兵庫県道518号線は、もともと主要地方道5号姫路豊岡線の一部を構成していました。しかし、1972年（昭和47年）2月7日にこの主要地方道が廃止されたことに伴い、その区間の一部が新たな県道として認定されました。その際、兵庫県道104号物部藪崎線と共に、この兵庫県道518号砥堀本町線が誕生しました。

路線状況

路線の一部では、他の県道と経路を共有する重複区間が存在します。特に、姫路市白国1丁目にある白国交差点から、姫路市増位本町1丁目の軍人橋北交差点までの区間は、兵庫県道516号姫路環状線と重複しています。

道路を構成する施設としては、船場川を渡る「軍人橋」がこの県道の一部となっています。この橋は、前述の兵庫県道516号との重複区間内に位置しています。

地理・沿線

兵庫県道518号線は、その全線が姫路市内に収まっており、多様な都市景観の中を通過します。道路は姫路市の南北方向の交通を担い、沿線には様々な施設が集まっています。

経路の途中では、複数の主要な道路や鉄道と交差しています。起点の砥堀交差点で国道312号と、終点の姫路市民会館前交差点で国道2号と接続するほか、市内の他の県道や市道とも結ばれています。また、JR西日本が運行する播但線とも交差しており、起点の近くには播但線の砥堀駅があります。

沿線には、人々の暮らしや文化、教育に関わる多くの施設が点在しています。起点に近い場所にはJR播但線 砥堀駅があり、鉄道との結節点となっています。南へ進むにつれて、姫路市立増位中学校や姫路市立野里小学校といった教育機関、市の施設である姫路競馬場、地域生活を支える野里門郵便局などが見えてきます。さらに南下すると、兵庫県立姫路北高等学校、兵庫県立姫路東高等学校といった県立の高等学校が並びます。

終点に近づくにつれて、姫路市の象徴である世界遺産・国宝姫路城とその周辺の歴史・文化ゾーンに入ります。このエリアには、兵庫県立歴史博物館や姫路市立美術館といった重要な文化施設が集まっています。また、主要な医療機関である国立病院機構姫路医療センターや、私立の教育機関として淳心学院中学校・高等学校、賢明女子学院中学校・高等学校なども沿線に位置しています。そして、終点の近くには姫路市民会館があり、この県道の旅が終わります。

兵庫県道518号砥堀本町線は、単に地域を結ぶだけでなく、沿線にある多様な施設へのアクセスを提供し、姫路市民の生活や市を訪れる人々の活動を支える上で重要な役割を果たしています。

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