兵庫県道554号姫路明石自転車道線

兵庫県道554号姫路明石自転車道線（播磨サイクリングロード）

兵庫県南部に位置し、姫路市と明石市を結ぶ主要な県道の一つに、兵庫県道554号姫路明石自転車道線があります。この道路は、一般車両の通行が規制されており、もっぱら自転車および歩行者の利用に特化して整備された専用道です。

概要

この自転車道は、兵庫県の南西部を東西に横断する形で設けられています。正式名称は兵庫県道554号姫路明石自転車道線ですが、地元住民やサイクリング愛好家の間では「播磨サイクリングロード」という愛称で広く知られ、親しまれています。サイクリングやウォーキング、あるいは地域の生活道路として、多様な目的で利用されています。

路線データ

起点: 姫路市花田町に位置し、国道2号に接続する地点から始まります。
終点: 明石市西新町にあり、兵庫県道718号明石高砂線と交差する地点が終点となります。
総延長: 姫路から明石までの道のりは、全体でおよそ35.0キロメートルに及びます。

路線状況

本路線は、県道として指定されているものの、その性質上、自動車の通行は原則として禁止されており、自転車と歩行者の安全な利用が最優先されています。これにより、交通量の多い一般道とは異なり、比較的安心してサイクリングや散策を楽しむことができる環境が提供されています。区間によっては、景観に配慮した整備がなされており、地域の自然や文化を感じながら進むことができます。

通過する自治体

この自転車道は、起点の姫路市を出発し、複数の市町を経由して終点の明石市に至ります。具体的には、以下の自治体内を通過します。

姫路市
高砂市
加古川市
播磨町
明石市

播磨地域から東播磨地域にかけての海岸線に近いエリアを縫うように進むルートとなっています。

地理

沿線には、歴史、文化、自然、レジャーなど、バラエティ豊かな見どころが点在しており、サイクリングやウォーキングの途中で立ち寄ることで、より一層楽しむことができます。

主な沿線施設・名所

姫路城: 起点である姫路市近郊に位置する世界遺産です。
鹿島神社: 高砂市にある歴史ある神社です。
高砂市総合運動公園: スポーツ施設を備えた広大な公園です。
石の宝殿: 加古川市にある謎多き巨石をご神体とする神社です。
大中遺跡: 播磨町に位置する弥生時代の集落跡です。
尾上神社: 加古川市にある、藤で有名な神社です。
鶴林寺: 加古川市にある天台宗の古刹です。
浜宮天神社: 高砂市にある、海辺に近い神社です。
兵庫県立明石公園: 明石城跡を中心とした公園です。
明石市立天文科学館: 日本標準時子午線上に立つ科学館です。
江井ヶ島海水浴場: 明石市にある海岸です。
大蔵海岸: 明石市にある整備された海岸公園です。

これらのスポットは、サイクリングの休憩地点としても、観光の目的地としても魅力的です。歴史的な建造物や美しい海岸線を眺めながら、変化に富んだ道のりを体験できます。全長約35kmという距離は、体力に合わせて一部区間を利用したり、一日かけて完走を目指したりと、様々な楽しみ方が可能です。自転車愛好家だけでなく、健康のためにウォーキングを楽しむ人々にとっても、優れたレクリエーション空間として機能しています。

関連項目

兵庫県の県道一覧
日本の自転車道路一覧

これらの項目は、本路線に関連する道路網や自転車道全体の体系を知る上で参考となります。

兵庫県によって整備が進められてきたこの大規模自転車道は、地域住民の健康増進や観光振興に寄与する重要なインフラとなっています。沿線の豊かな自然や歴史に触れながら、安全で快適なサイクリングや散策を満喫できる、兵庫県を代表する自転車道の一つです。

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