兵庫県道718号明石高砂線

兵庫県道718号明石高砂線：明石と高砂を繋ぐ歴史と現状

兵庫県道718号明石高砂線は、兵庫県明石市の大明石町1丁目から高砂市の曽根町までを結ぶ一般県道です。全長26.978kmに及ぶこの路線は、1956年から1996年までは国道250号の一部として機能していました。明姫幹線が開通したことにより国道250号のバイパス化が進み、その後県道に降格されましたが、現在も明石市東部において国道28号と国道250号を繋ぐ重要な幹線道路としての役割を担っています。

歴史と現状

かつては「浜国道」や「明淡国道」の通称で親しまれており、現在でも地元住民の間ではこれらの名称が広く浸透しています。国道時代に一部区間でルート変更が行われており、県道降格後も交通量は多く、道路幅員の狭さから事故の多発が課題となっています。近年では、明石市林崎周辺で歩道設置工事や道路拡張工事が順次実施されており、安全性の向上に向けた取り組みが進められています。

交通状況と沿線施設

この路線は、山陽電気鉄道本線とほぼ並走しており、沿線には明石駅や高砂駅といったJR西日本山陽本線と山陽電気鉄道本線の駅、魚の棚商店街、明石市立衣川中学校、明石警察署、明石病院など、様々な施設が立地しています。また、加古川市や播磨町を通過し、高砂市役所や高砂警察署などの公共機関、兵庫県立高砂高等学校などの教育機関も沿線に位置しています。

バス路線としては、明石市内では神姫バスが運行しており、かつては明石市営バスも運行していました。2020年10月までは加古川駅と播磨町駅・高砂駅を結ぶバス路線も存在していましたが、現在は加古川市交通局のかこバスが別府駅から大崎を経由して加古川駅を結んでいます。

道路状況と施設

明石市街地の一部区間と高砂市内の一部区間では、制限速度が50km/hに設定されています。それ以外の区間は40km/hとなっています。路線上には大観橋、青竜橋、谷八木橋、新江井ヶ島橋、八幡橋、本荘橋、別府橋、大崎橋、新大崎橋、相生橋、永楽橋、千鳥大橋、天満橋など数多くの橋梁が存在します。加古川市尾上町養田から高砂市高砂町藍屋町までは兵庫県道19号加古川高砂線と重複区間となっています。

主要な交差道路と鉄道

起点である大明石町1丁目交差点では国道2号、兵庫県道16号明石神戸宝塚線、兵庫県道52号小部明石線と交差します。終点である曽根交差点では国道250号、兵庫県道555号曽根阿弥陀線と交差します。また、沿線には山陽電気鉄道本線が並走しています。

まとめ

兵庫県道718号明石高砂線は、歴史と現代が交錯する重要な道路です。沿線の発展と安全性の向上に向けた取り組みは、今後も継続していく必要があるでしょう。今後、主要地方道への昇格計画も進められており、さらなる整備拡充が期待されています。

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