明姫幹線

明姫幹線について

明姫幹線（めいきかんせん）は、兵庫県の明石市から高砂市に至る国道250号のバイパスで、全長は22.64kmです。この道路は略称として「明幹」（めいかん）と呼ばれる一方、愛称である「明姫グリーンロード」（英語: Meiki Green Road）でも親しまれています。明姫幹線は、国道250号の本道を担うようになり、以前の本道区間は兵庫県道718号明石高砂線に降格されました。

「明姫」という名称は、起点である明石市と、広域的には終点の姫路市の名前から由来しています。明姫幹線の建設は1967年に始まり、1980年には一部が2車線の形で暫定供用が開始されました。1989年には全線が4車線（一部6車線）に拡張され、現在は比較的カーブが少ない高規格の道路として、多くの交通を接続しています。

この道路は、国道2号に比べて瀬戸内海寄りを走行するため、旧道時代から「浜国道」や「浜国」とも呼ばれており、特に高砂市以東の旧道は現在、県道718号としての役割を担っています。明姫幹線は本道でありながら、その道路名は広くメディアや一般に浸透しているため、「浜国バイパス」という通称が使われることもありますが、通常は「浜国道」とは称されません。

路線の状況

明姫幹線では、一部の交差点にオーバーパスが設けられており、特に鉄道との交差部分では工夫がされています。小久保交差点の南側では、西明石駅を下回る形で、山陽新幹線と山陽本線との交差があります。この区間では、並行する山陽新幹線を3回アンダークロスしており、踏切は設けられていません。

かつては、別府鉄道（土山線と野口線との2箇所）および国鉄高砂線をオーバークロスしていましたが、これらの鉄道は現在は廃止されており、名残のオーバーパスのみが残っています。その中で、旧別府鉄道との交差部分は、東行車線のみがオーバーパスされており、西行車線は地平面を通るため、車両通行において信号の有無が異なっています。廃線跡は現在、道路やサイクリングロードなどに転用されています。

関連する道路

明姫幹線の他にも、地域内には飾磨バイパスや播磨臨海地域道路といった、重要な交通網があり、これらの道路と相互に連携しながら、地域の交通の便を図っています。特に播磨瀬戸内海エリアの発展に寄与する役割を果たしています。

このように、明姫幹線は兵庫県内の交通網において、非常に重要な役割を果たしており、その機能性と便利さから多くの自動車利用者に支持されています。

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