兵庫県道73号山田三田線

兵庫県道73号山田三田線とは

兵庫県道73号山田三田線は、兵庫県神戸市北区から兵庫県三田市に至る主要地方道として位置づけられています。神戸市北区谷上西町にある北勝（きたかつ）交差点で兵庫県道15号神戸三田線から分岐する形で始まり、北東方向へ進み、三田市八景町の八景中学校前交差点で終点を迎えます。この終点では、国道176号および、これと重複する兵庫県道15号神戸三田線に接続します。

本路線の特徴として、起終点間を結ぶ全線が連続して供用されているわけではなく、経路の一部には現在通行できない区間（不通区間または未供用区間）が存在します。また、路線全体としては兵庫県が管理する県道ですが、特に神戸市域内の単独区間については、神戸市自身が管理を担っています。

沿革

この路線が県道として認定されたのは、1968年（昭和43年）6月1日のことです。この時点では、一般県道485号山田三田線として指定されていました。

その後、1993年（平成5年）に重要な節目を迎えます。まず同年5月11日には、建設省（現在の国土交通省）によって、一般県道山田三田線が主要地方道として指定されました。これは、本路線が地域交通において重要な役割を担うと認められたためです。

そして、同年12月20日、兵庫県による路線の改番が行われました。この時、一般県道485号だった山田三田線が、新たに主要地方道73号として指定され、名称もそのまま主要地方道73号山田三田線となりました。同時に、当時主要地方道73号であった市島和知線（現在の兵庫県道・京都府道59号）は、京都府側の路線番号に合わせて59号に改番されています。このようにして、73号の番号は山田三田線に引き継がれることになりました。

路線状況

前述の通り、兵庫県道73号山田三田線は起終点間を連続して走行できない不通区間が存在します。具体的には、起点側である神戸市北区山田町周辺と、八多町深谷付近を結ぶ区間などがこれに該当すると考えられます。

また、本路線は複数の区間で他の主要地方道と経路を共有、すなわち重複しています。主な重複区間は以下の通りです。

兵庫県道82号大沢西宮線：神戸市北区大沢町神付から、同じく大沢町にある大沢町交差点までの区間。
兵庫県道17号西脇三田線、兵庫県道20号加古川三田線：神戸市北区長尾町上津にある岩谷口交差点から、終点である三田市八景町の八景中学校前交差点までの長大な区間は、この2つの主要地方道と重複します。

沿線には、ドライバーや観光客にとって便利な休憩施設である「道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」があります。この道の駅は特に兵庫県道82号大沢西宮線との重複区間やその付近に位置しており、地域の特産品販売なども行っています。

地理

兵庫県道73号山田三田線は、主に以下の2つの自治体を通過します。

神戸市（北区）
三田市

その経路において、本路線はいくつかの主要な道路と交差または接続します。以下に主な交差点と接続する道路を示します。

神戸市北区谷上西町・北勝交差点：兵庫県道15号神戸三田線（起点）
神戸市北区八多町深谷付近：兵庫県道38号三木三田線、兵庫県道506号市野瀬有馬線（重複）※一部未供用区間を挟む
神戸市北区大沢町神付：兵庫県道82号大沢西宮線
神戸市北区大沢町上大沢・大沢町交差点：兵庫県道82号大沢西宮線
神戸市北区長尾町上津・岩谷口交差点：兵庫県道17号西脇三田線、兵庫県道20号加古川三田線（重複区間開始点）
神戸市北区長尾町宅原・長尾交差点：兵庫県道357号定塚四軒茶屋線
三田市狭間が丘・嶋ケ谷交差点：兵庫県道720号テクノパーク三田線
三田市南が丘・西対中交差点：兵庫県道141号黒石三田線
* 三田市八景町・八景中学校前交差点：国道176号、兵庫県道15号神戸三田線（重複）（終点）

沿線には、八多町側の供用区間末端付近に霊園が見られるほか、起点側の山田町周辺の供用区間末端付近には兵庫カンツリー倶楽部といった施設が立地しています。このように、本路線は神戸市北区の山間部や田園地帯、そして三田市の市街地に近い地域を通過する多様な顔を持っています。

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